2005年 07月 16日
朝日新聞自殺特面
今朝の朝日新聞に、異常に多くなって高止まっている日本人の自殺に関する3人の方の論評が載っています。
すでに語り尽くされた感はあるのですが、読むたびに心が痛むので、一部を転載しておきます。
芹沢俊介さん
「緊張度の高い社会は自分のことで精一杯で他人に構ってはいられない。自己責任の考え方もある。さらに自分が他人に救いの手をさしのべなかった分、自分が苦しくなった時には助けて欲しいという声を上げられないという悪循環が起きている。今は甘えを全否定する社会なのだ。」
全員が落ちていく救われようのない悪循環というのは、宗教関係でいうところの末世、末法、ハルマゲドンということに似ているでしょうか。納得がいくとともに、とても恐ろしいと感じます。
これを読んで、自分で書いた「デフォルトがいじめ」と通じるものを感じます。
「だが、『もういいではないか』と誰かが声を上げなければならない。」
そうだと思います。でも「誰か」ではなく、声を上げられることのできる状況にいる人すべてが、小さくても構わないから声をあげましょう。みんなで始めることが大切だと思います。私もこれを書いていることで、聞いていてくれる人がいることを信じて、小さな小さな声を出しているつもりになっています。
高橋祥友さん
「『自殺予防なんてできるのか』『死にたいと言っているのに止める権利があるの』。そんな発言を時折耳にする。
自殺を『自由意志で選んだ死』と見る人は多い。だが25年間精神科医をしていても百%医師を固めた『覚悟の自殺』や『理性的な自殺』は見たことがない。」
「その意味で自殺は『強制された死』と言える。」
自殺を強制する社会の一員でいて、心安らかでいられる人はいないと思います。社会を変えるのは我々ひとりひとりの責任です。
すでに語り尽くされた感はあるのですが、読むたびに心が痛むので、一部を転載しておきます。
芹沢俊介さん
「緊張度の高い社会は自分のことで精一杯で他人に構ってはいられない。自己責任の考え方もある。さらに自分が他人に救いの手をさしのべなかった分、自分が苦しくなった時には助けて欲しいという声を上げられないという悪循環が起きている。今は甘えを全否定する社会なのだ。」
全員が落ちていく救われようのない悪循環というのは、宗教関係でいうところの末世、末法、ハルマゲドンということに似ているでしょうか。納得がいくとともに、とても恐ろしいと感じます。
これを読んで、自分で書いた「デフォルトがいじめ」と通じるものを感じます。
「だが、『もういいではないか』と誰かが声を上げなければならない。」
そうだと思います。でも「誰か」ではなく、声を上げられることのできる状況にいる人すべてが、小さくても構わないから声をあげましょう。みんなで始めることが大切だと思います。私もこれを書いていることで、聞いていてくれる人がいることを信じて、小さな小さな声を出しているつもりになっています。
高橋祥友さん
「『自殺予防なんてできるのか』『死にたいと言っているのに止める権利があるの』。そんな発言を時折耳にする。
自殺を『自由意志で選んだ死』と見る人は多い。だが25年間精神科医をしていても百%医師を固めた『覚悟の自殺』や『理性的な自殺』は見たことがない。」
「その意味で自殺は『強制された死』と言える。」
自殺を強制する社会の一員でいて、心安らかでいられる人はいないと思います。社会を変えるのは我々ひとりひとりの責任です。
by stochinai
| 2005-07-16 16:05
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