2005年 01月 06日
RE:奈良県の幼女誘拐殺害事件をどう考えるか
palagaさんという方から、つぶやきの記事(2004年12月30日の「犯人逮捕」)を引用させてもらいましたという、丁寧なメールを頂きました。「トラックバックの代わりにメールを送らさせていただきました」ということで、私のつぶやきはブログ仕様になっておりませんので、引用する時にはとても不便なのです。すみません。現在、ブログ修行中なので、そのうちにはなんとかなるかもしれません。
palagaさんの記事は、番外編:奈良県の幼女誘拐殺害事件をどう考えるかというもので、性犯罪者の再犯可能性とその処遇について、現在の報道やワイドショーの中でメーガン法導入の動き,さらには薬物去勢などの導入について、かなり一方的な流れができつつあることに警鐘を鳴らしているものです。
私が犯人逮捕直後に書いた文章にも、逮捕というニュースに興奮していたとは言え、やや安易なところがあったかもしれません。再掲してみます。
> 少なくとも変態的犯罪の前科を持っている人間は、定期的に監視するくらいのことをやっても良いと思われます。
ここのところは、言葉足らずだったかもしれません。その後に「もちろん人権的な問題がありますので、その人の社会復帰を妨げるほど過剰になってはいけない」とは書いているのですが、「監視する」という言葉のニュアンスは受け取る人によってずいぶん違うかもしれません。
しかし、現実問題として警察は前科者どころか政治的な「要注意人物」などに関しても、かなり詳細な(つまり、人権侵害が疑われるほどの)なデータを持っているらしく、右翼・左翼事件に関しては我々には驚くような事件の犯人が次々と検挙され、ニュースになってからびっくりするということが良くあります。
つまり、警察がその気になれば、誰にも知られずにいろいろな人を監視を続けることができるデータはすでに持っているということが推測されます。
もちろん過去に性関連犯罪を起こして、しかも有罪になっている人間のデータならば100%保存されていますから、その人たちの現住所を調べ今回の事件が起こった地域と重ね合わせるということは、絶対にやっていたと確信します。12月31日の極東ブログさんの記事奈良小1女児殺害事件、容疑者逮捕雑感でも、「後から考えると、容疑者には前歴があり、この手の犯罪は再犯を繰り返すということから、警察では早々に目ぼしを付けていたと思われるし、昨日の逮捕劇も年内決着を図るという政治面があっただろうと思う」という指摘には説得力があると思いました。
つまり、今回の犯人は事件が起こってからそれほど遅くない時期に特定されており、逮捕はそれほど難しいことではなかったと思われます。しかし、今回の事件のようなケースでは、犯罪が起こってしまった後では遅すぎるということも、また事実なのです。
ただし、メーガン法のように住民に前科者の犯歴を公開するなどという乱暴なことは、服役を終えて釈放されたものを再度(しかもリンチに近い方法で)罰することになり、明らかに法の精神に反することになると思います。そんなことをするくらいならば釈放しなければ済むことです。
性犯罪というものは、精神的に問題がある人間が起こすものだと私には思えますので、そうであるならば刑期を終えて釈放された人間に対しては、保釈期間のように定期的にカウンセラーのような役割を持った人に面会を強制するというような手段はとれないものかと思います。つまり、一生を保釈期間にしてしまうのです。性犯罪というものは、そのくらい罪深いものではないでしょうか。
私が前に書いたように、今回の犯人は逮捕されたがっていたようにも思われますし、場合によっては大阪の小学校児童殺傷事件を起こした琢磨のように死刑願望があるのかもしれません。
そんな人間を相談相手もいない状態でほったらかしておいたとしたら、再犯を推奨していたようなものですから、単に釈放するのではなく親身になって相談相手になってあげるカウンセラーを用意してあげることこそ正しい処置ではないでしょうか。
前にも書きましたが、事件が起こった後に犯人を逮捕するだけではなく、犯罪が起こることを防止するためにも、警察という組織を使ってはどうかというのが私の感じていることなのです。
palagaさんの記事は、番外編:奈良県の幼女誘拐殺害事件をどう考えるかというもので、性犯罪者の再犯可能性とその処遇について、現在の報道やワイドショーの中でメーガン法導入の動き,さらには薬物去勢などの導入について、かなり一方的な流れができつつあることに警鐘を鳴らしているものです。
私が犯人逮捕直後に書いた文章にも、逮捕というニュースに興奮していたとは言え、やや安易なところがあったかもしれません。再掲してみます。
> 少なくとも変態的犯罪の前科を持っている人間は、定期的に監視するくらいのことをやっても良いと思われます。
ここのところは、言葉足らずだったかもしれません。その後に「もちろん人権的な問題がありますので、その人の社会復帰を妨げるほど過剰になってはいけない」とは書いているのですが、「監視する」という言葉のニュアンスは受け取る人によってずいぶん違うかもしれません。
しかし、現実問題として警察は前科者どころか政治的な「要注意人物」などに関しても、かなり詳細な(つまり、人権侵害が疑われるほどの)なデータを持っているらしく、右翼・左翼事件に関しては我々には驚くような事件の犯人が次々と検挙され、ニュースになってからびっくりするということが良くあります。
つまり、警察がその気になれば、誰にも知られずにいろいろな人を監視を続けることができるデータはすでに持っているということが推測されます。
もちろん過去に性関連犯罪を起こして、しかも有罪になっている人間のデータならば100%保存されていますから、その人たちの現住所を調べ今回の事件が起こった地域と重ね合わせるということは、絶対にやっていたと確信します。12月31日の極東ブログさんの記事奈良小1女児殺害事件、容疑者逮捕雑感でも、「後から考えると、容疑者には前歴があり、この手の犯罪は再犯を繰り返すということから、警察では早々に目ぼしを付けていたと思われるし、昨日の逮捕劇も年内決着を図るという政治面があっただろうと思う」という指摘には説得力があると思いました。
つまり、今回の犯人は事件が起こってからそれほど遅くない時期に特定されており、逮捕はそれほど難しいことではなかったと思われます。しかし、今回の事件のようなケースでは、犯罪が起こってしまった後では遅すぎるということも、また事実なのです。
ただし、メーガン法のように住民に前科者の犯歴を公開するなどという乱暴なことは、服役を終えて釈放されたものを再度(しかもリンチに近い方法で)罰することになり、明らかに法の精神に反することになると思います。そんなことをするくらいならば釈放しなければ済むことです。
性犯罪というものは、精神的に問題がある人間が起こすものだと私には思えますので、そうであるならば刑期を終えて釈放された人間に対しては、保釈期間のように定期的にカウンセラーのような役割を持った人に面会を強制するというような手段はとれないものかと思います。つまり、一生を保釈期間にしてしまうのです。性犯罪というものは、そのくらい罪深いものではないでしょうか。
私が前に書いたように、今回の犯人は逮捕されたがっていたようにも思われますし、場合によっては大阪の小学校児童殺傷事件を起こした琢磨のように死刑願望があるのかもしれません。
そんな人間を相談相手もいない状態でほったらかしておいたとしたら、再犯を推奨していたようなものですから、単に釈放するのではなく親身になって相談相手になってあげるカウンセラーを用意してあげることこそ正しい処置ではないでしょうか。
前にも書きましたが、事件が起こった後に犯人を逮捕するだけではなく、犯罪が起こることを防止するためにも、警察という組織を使ってはどうかというのが私の感じていることなのです。
by stochinai
| 2005-01-06 22:27
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