2014年 12月 30日
年の暮れにはZazなどで
昨日、日本では来年1月末に発売になるZazの新しいアルバム「PARIS~私のパリ~」をアマゾンのデジタル・ミュージックストアでダウンロードして聴いています。(デジタル版はこちらです。)


CDだと、発売日まで手に入らないだけではなく日本版は値段が高いです。私としては音が聞ければいいので、ためらいもなくデジタル・ダウンロードを選びました。
聞くのはいろいろな方法がありますが、デフォルトのアマゾン・ミュージック・プレイヤー以外にもiTunesに取り込むことができますので便利です。もちろん、CDで買ったものもiTunesに入れることができるのでそういう意味では同じですが、手間が楽です。
さて、このParisというアルバムはパリを題材に歌った過去の楽曲のカバーアルバムです。1枚目のアルバムZazや2枚目のRecto Versoはあまりよくわからないマイナーなレーベルから出版されていますが、今回はワーナー・ミュージックという大手から出ているせいもあってか、バックや共演者がとても豪華です。その分、彼女らしさというか、彼女のオリジナリティが少し薄まっていると感じられるところもあるのですが、逆にシンガーあるいはプレイヤーとしての彼女の技術や能力がとても良くわかるという側面もあります。
オフィシャルのプロモーション・ビデオがありますので、まずはそれを見て・聞いてください。曲は「Paris sera toujours Paris / いつものパリ」です。
CGで作られたパリの街の中を走る高架電車のなかで、いつの時代のものかわからない空気感が不思議です。
我々の年代だとパリを歌った歌には意外に馴染みがあるもので、このアルバムの中でも、「パリ野郎」とか「パリの空の下」、「アイ・ラブ・パリ」など、我々でさえ古いと思う曲も多いのですが、オリジナルを歌ったシャルル・アズナブール本人と共演している「5月のパリが好き」とか、ジョー・ダッサンが大ヒットさせた「シャンゼリゼ(オー・シャンゼリゼ)」とかは懐かしいものがあります。こちらもオフィシャルPVがあります。
こうして見ると、確かにパリを歌った歌は過去のものが多く、パリという街が過去の街という気もしますが、Zazはそうした過去のパリを当時の空気感も含めて表現できているところがすごいと思います。
オリジナルではなくカバー曲だけで作られたアルバムで、かなりプロデューサーの色が濃く出ている気がしないでもなく、そういう意味では過去2枚のアルバムでZazファンになった人には不満もあるかもしれませんが、彼女の幅広い才能を知るには絶好の一枚であるとも言えます。
年末には過去を振り返るテレビ番組なども多いものですが、ほとんどがつまらないと思っている方は、このアルバムを聞いて、素晴らしいアーティストのガイドで20世紀のヨーロッパを回顧するというのも粋な年の暮れの送り方ではないかと思われます。
お薦めします。
by STOCHINAI
| 2014-12-30 21:44
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