2015年 03月 04日
タイヤの跡
札幌では雪の上に刻まれたタイヤの跡が見えるのは実は珍しいことで、秋口の雪の降り始めの時期と、春先の雪がほとんどなくなった時期にさらりと雪が降った時にだけ見られる貴重な風景なのです。
この春は異常なくらい早いペースで雪が解けて、車道にはもうほとんど雪がなくなってしまっているところがほとんどです。
今日は朝から雪がそこそこ降り積もりながら、落ちては解けるというタイヤ跡観察には絶好の日和となりました。
雪に刻まれたタイヤの跡や人の足跡の面白さは、そこに「物語」が一緒に刻み込まれているような気がすることです。すでに人はいないけれども、人がいたということがこれほどはっきりと残されている証拠が、こちらのイマジネーションを強く刺激してくるからなのだと思います。
上の写真はなんということもない駐車場なのですが、止まっていた車の抜け跡と出て行ったタイヤの跡とそのまわりに点々とついた人の足跡、もうそれだけで脳内ドラマができてしまいます(笑)。
それがなくてもタイヤのつくる幾何学模様はとても美しいと感じます。
最初の写真に戻りますが、タイヤの手前にある人の足跡がとてもおもしろいと私は思います。
見た人が勝手にストーリーを作れば良いと思いますが、心理学テストにも使えるのではないでしょうか(笑)。
車も人もいないこんな跡もなかなかおもしろいです。(私は、ここで何が行われているか知っているので、それほどおもしろい話は作れないのですが、途中まで車が入ってくる細道のこちらに人の足跡だけがあるという空間になっています。
それにしても、今年の雪解けは早いです。
by STOCHINAI
| 2015-03-04 18:31
| 札幌・北海道
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