2015年 04月 04日
怪奇月食?
子供の頃、文字を読まず(あるいは読めず)にいたせいで誤解していた言葉がたくさんあります。「かいきげっしょく」などという言葉は、かなり理科のリテラシーが付いてから聞いた言葉だったような気がするので、私個人としては特に問題を感じていないのですが、今の子供達が「かいぎげっしょく」という言葉を聞かされたら、10人中9人くらいまでは「怪奇月食」というイメージを持つだろうと、いつも思います。




これがヒヨドリがついばんだリンゴのかけらですが、傷んで茶色になった部分を残して、上手に果肉を食べています。なんとなく、このリンゴの様子が今日の皆既月食の月の形と似ているような気がしたので並べてみることにしました。
そして、さらに関係のないことですが、凍結しながらも玄関で冬を越した2匹のキンギョ(1匹は2冬目です)も元気を取り戻してきたようなので、水槽の水を交換して(正確には新しい水を張った別の水槽に移動)やりました。

これから彼らは次の冬まで屋外で生活することになります。
若干のモヤがかかっている感じでしたが、幸いなことに札幌には月の観察を妨げる雲はなく、7時過ぎに始まった月食もほぼクリアに観測できました。

これは、午後7時過ぎに月食が始まった頃に撮った写真で、左下の方から暗くなり始めたことがわかります。
こちらは半分を越えて欠けた頃です。

さらに、完全に「怪奇」ではない「皆既」状態になった時間帯の様子です。

報道されていたこととはちょっと異なり、完全に暗くなることもなくいつまでも月の左上だけがぼんやりと明るい状態が続いていました。もちろん、真っ暗になった月が赤く見えてくるということもありませんでした。
しばらく経ってから見にいくと、左下の方から明るい部分が広がっているようでしたので、左上に明るい部分が残ったまま、左下の部分からさらに明るい部分が広がってくるという経緯だったのではないかと思われます。
また月食とは関係ないのですが、最近このあたりにもヒヨドリがたくさん飛んでくるようになったので、今日リンゴを置いてみたところ、さっそくやってきて食べてくれました。


by STOCHINAI
| 2015-04-04 22:56
| 科学一般
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