5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

自然の造形

 前から気になっていたのですが、今朝は写真に撮ってみました。

自然の造形_c0025115_22000142.jpg

 玄関脇の塀の前にこぼれ種で芽生えた宿恨アマです。昨年は花が咲かなかったと記憶しているのですが、抜き取ることもせずにそのまま放置しておきました。

 それが、この春になってどんどん花を着け始めています。塀のタイルが水平のラインを作っているところに垂直方向に伸びて花を着けたアマの構図は人が意図的にやったとしても印象的になることが予想されるものですが、それが人の力を借りずにこうしてできあがってしまうことに驚きを感じています。

 今日はこの一枚だけで終わりにしようと思っているところへ、1匹の虫が飛んできて写してくれと言わんばかりに静止しました。

 動き回る動物はなかなか撮すチャンスがありませんので、ありがたくシャッターを切りました。

自然の造形_c0025115_22001285.jpg


 さすがにこの横向きに撮った写真からはこの虫がハエやアブの仲間(双翅目)であるらしいこと以上のことはわからないと思っていたのですが、見ている間に虫が姿勢を変えたのです。

自然の造形_c0025115_22001728.jpg

 後ろ足の根元(脛?)が非常に太くなっていて、しかもそこに茶色の斑紋があることがはっきりとわかります。ここまではっきりとした特徴を持っているのでしたら、意外と簡単に「種」もわかりそうに思えました。

 ちなみに良くみると一枚上の写真でもこの特徴は写っているのですが、ぱっと見では気がつきませんでした。

 というわけで、この特徴をたよりにウェブ検索をしてみると、比較的簡単に答にたどりつけました。

 この虫の種名は、「モモブトチビハナアブ」でほぼ間違いないと思います。キン肉マンのように太いモモをもった小さなハナアブって、見たまんまの名前でした(笑)。

 これも自然が作った造形が先にあって、それを見て人間が名づけただけのものだと思いました。人間が作ることのできるものはあくまでも自然界のルールに則ったものだけだということは、実は「答」はすでに自然の中にあると言えないこともありません。

 そう考えると人間が作ることのできることなんて、すべてすでにあるものなのかもしれません。科学の成果といって作られたものでも、自然のルールを越えることができない以上、それは予め自然に許されているものだということです。

 そう思いながら、またアマの写真を撮ってみました。


自然の造形_c0025115_22002342.jpg


 やはりこの構図は美しいと思いますし、人間もその美しさを何度も何度も発見して絵や造形に落としこんできたのだと感じてしまいます。






by STOCHINAI | 2015-05-24 22:54 | その他 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai