5号館を出て

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粘菌の当たり年

 今年はというか、ここのところ高温多湿の日々が続いているせいでしょう。我が家の庭で、しょっちゅう粘菌にお目にかかります。

 日曜日から昨日、今日と3日連続で新しい場所(といっても、1メートル四方くらいの狭い範囲ですが)に出現した3個の個体(コロニー?)をじっくり観察して、「新しい事実」も確認することができました。

 まず、こちらが日曜日に見つけたよく見るスポンジケーキ・タイプの粘菌です。地衣類と並んで「生えました」。

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 そのわりと近くに違う粘菌なのか同じ粘菌なのか、明らかに姿の違うものを発見。

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 よく見ると、まさに移動中の雰囲気がします。

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 その同じ場所に、昨日の朝はこんなふうになったものがいました。

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 よく見ると、スポンジ状になっています。つまりいかにもネバネバの粘菌状態のものがどうやらスポンジケーキに変わるようなのです。

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 そして、そのまた1メートルくらい離れたところで今朝発見したスポンジケーキ。

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 最初に見つけた一番上のものは今朝はこんなパサパサ状態になっていました。

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 というわけで、ネバネバの移動中の粘菌が移動を停止してスポンジケーキになることはほぼ間違いなさそうです。ネバネバものは移動体でスポンジケーキはいわゆる子実体という胞子形成をするためのものだと想像されます。

 そして、スポンジケーキは胞子を放出した後にはパサパサに乾いて今朝のような状態になるということなのでしょう。となると、目に見えない時の彼らの生活も知りたくなりますが、それには顕微鏡が必要な気もしますので、今後の課題ということにしましょう。

 夏休みの自由研究は楽しいのですが、日々の課題にも追いまくられる日々です。今日は、札幌としては珍しく30℃以上の気温が6時間以上も続いたようで、最高気温も31.9℃です。とは言え、小さな扇風機が1台あれば冷房のないオフィスでも十分に仕事ができるのは北海道ならではでしょう。

 今日もポプラを焼焦がしながら太陽が落ちていきます。
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 ありゃりゃ、もう2本目のポプラの木のところまで戻ってきています。

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 ポプラ並木のこちらまで落日が戻ってきたら、夏も終わりですよ~。
by STOCHINAI | 2015-08-04 20:26 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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