5号館を出て

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ガクアジサイ強制終了

 朝起きたら外が濡れていました。明け方に結構降ったようです。それでも朝は太陽が出ていて、庭の見回りも楽しくできました。

 横からの光が当たると、普段見えないものが見えてきます。これはカツラと思われる幼木の葉脈が朝日に照らされて浮きだしているところです。

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 見ようによっては、水路と水田の地図のようにも見えますが、考えてみれば葉脈の働きは水田に注ぐ水路と同じようなものですので、そこにアナロジーが成立するのは不思議なことではありません。

 家の反対側にまわってみると、今年最初のシュウメイギクの開花が見られました。

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 花も小型で、かたちもいびつなものですが秋明菊の名のとおり、秋の始まりを実感させられる花です。

 ムクゲも夏に咲き始める花ですが、俳句では秋の季語となっています。我が家では新参の純白のムクゲも咲き出しています。

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 そしてこちらは「夏休み自由研究」の課題になっているオオウバユリの実です。かなりふくらんできていて、中では順調に種が育っていることが推察されます。

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 と定例の見回りのあとは、週末の作業にとりかかります。

 今日は玄関前を暗くしているハウチワカエデの大きな枝を切り落とすことから始めました。

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 そして、今日のメイン・イベントはこちら、ガクアジサイの季節を強制的に終わらせる剪定です。

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 いままでも適宜、過剰に伸びた枝を切り落とすことはやっていましたが、花季が終わるまでは多少のことは目をつぶっていました。この数日は、目に見えて花の色の衰えが目立ってきたのと、来週の水曜日に市の資源回収で「草・枝・葉」の回収があるので思い切りました。

 上が切り落とされた枝。そして、こちらが切られた株です。

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 少し長い枝も残っていますが、来年花が咲く枝を温存するためにはやたらと切れないのがアジサイの難しさです。

 とりあえずすっきりはしましたが、実をいうと来年の花が咲く時期まで落ち着かないのがこのアジサイの剪定なのでした。

 植物を育てるおもしろさと難しさが、この「来シーズン」あるいは「数年後」の姿をイメージしながらのメインテナンスであるということが、ようやく最近わかりかけてきたところです。
by STOCHINAI | 2015-08-15 22:26 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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