5号館を出て

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GoogleMapsに記録されている「思いがけないシーン」

 GoogleMaps(日本語版Googleマップス)の売りは、かなり細かいところまで写された衛星写真です。

 当然のことながら、衛星写真も写真ですからある日のある瞬間が切り取られて写し込まれます。任意の場所を拡大してみても、自動車や場合によっては人の姿までが映っているのを見て、プライバシーがかなり危ういなあと思ったりもしていたところです。

 Hotwired Japanに衛星写真がとらえた「思いがけないシーン」というおもしろい記事が載っています。

 内容は記事を読んでいただければすぐにわかるのですが、全地球を写したGoogleMapsの中には決定的瞬間がかなり写っているということです。

 たとえば、

・毎年8月の終わりに、アメリカ、ネバダの砂漠で行われる、巨大アートフェスティバル「バーニングマン」の設営風景

・ サンフランシスコのCastro Street Fairが行われているところ。

・ 同じく San Francisco 49ersの試合が行われているスタジアム。

・ フィラデルフィアではPhiladelphia Philliesの試合も写っています。

 さらに、地図そのもので見つけることはできなかったのですが、どうやら噴火したばかりの火山氷を割っている砕氷船、イラクでバグダッドで爆弾が爆発している瞬間ナジャフでの銃撃戦、さらには羽田に着陸しようとしているジャンボ機もとらえられていると書かれています。
 
 これ自体は、発見のおもしろさとして楽しめなくもないのですが、これを突きつめていくと宇宙からの監視カメラということにならないでしょうか。

 GoogleMapsでさえ車の車種を特定できるくらいの精度で撮影することができるようですので、軍事用のものなら人が誰であるかも同定できる写真が写せるはずです。その精度で、空いっぱいに写真撮影用の衛星をとばしたら、地上の監視カメラに近い働きもできそうです。

 そして、最大の問題点はそれがアメリカだけの手中にあるということです。

 いいのでしょうか。
by stochinai | 2005-08-16 20:17 | コンピューター・ネット | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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