5号館を出て

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ナショナル・ジオグラフィック3月号

 電子雑誌で購読中のナショナル・ジオグラフィックですが、月間だと追いつくのがやっとというくらい、どんどん配信されてきます。

 これは最近来た3月号です。

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 アメリカでも食物廃棄が問題になっており、形の悪い野菜だからと捨てられることに批判が集まっています。というわけで日本と同じように「ブサイク野菜・果物」を食べようと呼びかけています。

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 捨てられるのではなく、安く売られるようになった「ブサイク野菜・果物」は歓迎されているようです。日本では、どうでしょう?

 マダガスカルの北にあるセイシェル諸島における自然破壊の特集もあります。

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 これはペットが逃げ出して大繁殖している移入種のインコ。在来種の黒いオウムを圧迫しているとのことで、ハンターを雇って大々的に駆除しているところだそうです。

 そしてアルゼンチンの写真家が大槌の人達とコラボしてつくりあげた「ツナミ・メモリーズ」。

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 さすがに最初は現地の方々はこうした「演技」をいやがったそうですが、現地の方々とのワークショップを経て信頼されるようになって撮ることのできたイメージです。外の人から見た被災地を知ることのできるある種の貴重な「作品」だと思います。外国の方々にはまだまだ被災地の取材をしようというスタンスがある一方で、日本のメディアは決して過去を振り返ることのない未来一本槍の報道に終止している現状が本当にいいのかどうかを反省させられる記事でもありました。

 流された図書館の跡に座る司書さん。

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 図書館復興の予算はついていても、労働力不足で再建できない現実も伝えられています。

 悪く言えば「やらせ」のイメージではありますが、それでも現地の人が「演じる」重さを感じさせられる映像だと思いました。

 おしまいはちょっとユーモラスなヨーロッパ・アナグマの写真にしましょう。

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 イギリスでは保護されているものの、人家の近くで穴を掘り巣を作って繁殖するので嫌われているようです。しかし、この姿を見ると直接に被害を受けていない我々はついつい「かわいい」と反応してしまうのは、現地の人から叱られるかもしれません(笑)。







by STOCHINAI | 2016-02-22 19:59 | コミュニケーション | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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