2016年 04月 02日
サクラはまだまだですが花冷えの札幌
南の方特に東京方面からの桜便りが毎日のように届くようになるこの時期は、北海道が北であることをひときわ感じる季節でもあります。もちろん、あちこちでシラーやクロッカスは咲き始めてはいるのですが、サクラが咲くことが「春が来た」ことの代表的表現になっている日本では北海道にはまだ春が来ていないということを意味しています。そんな札幌でも先月末の27日頃からは最高気温が10℃くらいの暖かさが続いてきていました。
昨日も最低気温こそ2.5℃(プラスです)ではありましたが、最高気温が12.8℃の暖かな一日となりました。ところが今日は最低気温こそプラスの3.5℃とそれほど低くはなかったものの、最高気温が7.3℃にとどまりました。それだけなら、まあ普通の札幌の春の気温ということですむのですが、今日は一日中南東から南南東の強い風(秒速7-8メートルから10メートルくらい)が吹き続けており、体感温度は5℃以下が続いた一日となりました。
気象庁からの発表はまだないようですが、まさに札幌での「春一番」だったような気がします。
というわけで、今日は庭に出て仕事をする気にもなれず一日中家の中にこもっておりました。
主に、大学から引き上げてきた荷物と、その結果うちから追い出さなければならない荷物の振り分けをやっていました。今回のポリシーは、「もう家庭の荷物は増やさない」というポリシーにしましたので、新しく増えた荷物と同等あるいはそれ以上の荷物を処分することがミッションです。
大変な作業ではありますが、大学でおよそ95%の私物を廃棄して研究室を閉鎖してきたことを考えると、気分的にはかなり楽だということを発見しました。具体的作業はそれなりの知的・精神的・肉体的作業が伴いますので短時間では終了しそうもありませんが、予測としては家を広くすることができそうな気もしています。
新幹線で大きな失敗を犯し始めているJR北海道を横目で見ながら、「できるならば叶えたい希望」と「できないことはやらないという覚悟」の切り分けができるならば、未来設計は難しくないはずだと思いながら、処分するものと残すものを切り分けております(笑)。
作業に疲れてふと部屋の壁を見ると、春に向けてぐんぐんと伸び始めたフクシアの枝先が美しかったので一枚撮ってみました。
西洋の植物ですが、なんとなく「和」を感じさせられるのは、感じるこちらが「和人」だからでしょうね。
いろんなことをいままでよりもゆっくりとしたペースで眺められることが、「退職」の最大の成果なのかもしれません。なにせ、毎日が日曜日なのですから。
by STOCHINAI
| 2016-04-02 22:32
| 科学一般
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