5号館を出て

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かつて北大に「教養動物」があった

 昨夜、北大前の居酒屋「塩野屋」さんで、「旧北大教養動物学教室同窓会」なるものが開かれました。

 1991年に大学設置基準が改正され、一般教育と専門教育の区分、一般教育内の科目区分(一般(人文・社会・自然)、外国語、保健体育)が廃止されるといういわゆる「大綱化」がありましたが、北海道大学でもそれを受けて「教養部」が廃止されました。私が1973年に理学部の大学院に入学して選んだ研究室はその教養部の生物学を担当していた教員のグループが構成していたものの中にあり、そのグループは一般的には「教養動物」と呼ばれていました。

 教養動物は教養部の解体とともになくなり、教養部の生物を担当していた「教養動物」と「教養植物」が合体して「細胞生物学講座」となり、さらにその後の大学院重点化に伴う学科再編で理学研究科の植物学専攻、動物学専攻及び高分子学専攻が合併して生物科学専攻が設置されたあたりから、講座や研究室の合従連衡が続き訳がわからなくなって現在に至っているというのが私の理解です(というか、理解できていませんがw)。

 で、1991年になくなっているはずの「教養動物」なのですが、実際には1999年から2000年に理学部5号館が新築され理学部の動物植物関係の研究室が引っ越す時に教養部の実験室をたたんで引っ越すまでは「教養動物」としての一体感をもった存在が存続していたと言えるのですが、2000年の引っ越しをもって最終的な消滅となったと言えると思います。

 その教養動物で同じ釜の飯を食べて育った同窓生がこれが最初で最後になるのではないかということで集まったのが昨夜の会でした。すでに15年以上前に消滅した研究室の同窓会ということで、集まったメンバーも最年少が41歳というシニアの集まりとなりました。事務系や技官系さらには外部からの一時的に研修に来ていた方なども含めて総勢34名が、教養動物時代にはよくお世話になっていた教養部に近い北18条にある塩野屋さんに集結したというわけです。

 そして何十年かぶりの再開を果たした翌日の今日、いくつかのグループに分かれて早逝された昔の先生のお宅を訪ねたり、入院中の先生のお見舞いをしたりと、昨夜の続きの行事をこなし、それぞれのメンバーは全国・全世界の自分のステージに戻って行きました。

 すべてが終わって自宅近くまで戻り、例の巨大倉庫の跡が更地になったところまできて、ふと振り返ってみて撮った写真がこちらです。

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 ほぼ真東の遠くに見えるのは手稲山です。

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 今日は比較的天気がよかったのですが、さすがにこの時間になるとまた寒さを感じるようになっていますが、山を見るともっと寒くなりました。

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 山の雪は一段と濃くなったように見えます。

 そしてもう一度引いて広い範囲を見てみます。

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 広い更地を前景にしてみると、この光景はまさに「北海道らしい」と思えてきます。







by STOCHINAI | 2016-05-01 22:34 | 大学・高等教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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