2005年 08月 23日
不潔な政治屋の発想
自民党の武部幹事長が選挙民を愚弄したとんでもない発言(共同通信)をしています。
「どうしても立候補するなら、良識をもって自発的に離党し、出ていただきたい。そういう形であれば、将来また復党する可能性もある」というのです。復党を前提にした離党って、偽装離党ということですね。そんなことを公衆の面前で言ってしまっていいのですか。
これに関連して、党幹部が「離党しないで立候補すれば除名になり(自民党には)戻れない」と強調したそうですが、逆はあり得るという含みがあるということのようです。
こんなことを言う人もそれに従う人も政治の場から引きずりおろさないとダメじゃないでしょうか。
我々、有権者を前にして「選挙さえ乗り切ればなんとでもなるんだから、一緒に国民をだまそうぜ」と堂々と言っているこの人を非難するマスコミはいないのですか。
もちろん、自分もその一員である責任からは逃れられないのですが、ここまで馬鹿にされても自民党に政権を任せることができる選挙民って、大丈夫なんでしょうか。
「どうしても立候補するなら、良識をもって自発的に離党し、出ていただきたい。そういう形であれば、将来また復党する可能性もある」というのです。復党を前提にした離党って、偽装離党ということですね。そんなことを公衆の面前で言ってしまっていいのですか。
これに関連して、党幹部が「離党しないで立候補すれば除名になり(自民党には)戻れない」と強調したそうですが、逆はあり得るという含みがあるということのようです。
こんなことを言う人もそれに従う人も政治の場から引きずりおろさないとダメじゃないでしょうか。
我々、有権者を前にして「選挙さえ乗り切ればなんとでもなるんだから、一緒に国民をだまそうぜ」と堂々と言っているこの人を非難するマスコミはいないのですか。
もちろん、自分もその一員である責任からは逃れられないのですが、ここまで馬鹿にされても自民党に政権を任せることができる選挙民って、大丈夫なんでしょうか。
話がどこかでゆがんだんだと思いますが、造反議員を除名しないのは、今月30日の公示までに手続きが間に合わないからだと報道されています。手続きの問題であって、将来の復党に含みを持たせているわけではないのだそうです。
政党制を是とするなら、当選後の無所属議員の追加公認は、選挙の直後に所属が変わるということであり、許されないことではないでしょうか。政権維持に数が足らないなら、他党と連立をすればいいのですから。
議員内閣制のイギリスでもドイツでも、選挙の際には連立する党を公約としています。そうでなくては投票できないでしょう。
政党制を是とするなら、当選後の無所属議員の追加公認は、選挙の直後に所属が変わるということであり、許されないことではないでしょうか。政権維持に数が足らないなら、他党と連立をすればいいのですから。
議員内閣制のイギリスでもドイツでも、選挙の際には連立する党を公約としています。そうでなくては投票できないでしょう。
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なんだか何のための選挙かわかけがわかりませね。やっぱり小泉さんの自民党内の私闘のための選挙ってことでしょうか。ホリエモンもあんなにアホな発言するひとだとは思わなかった。街頭演説一つできないようです。
いや、今回の解散総選挙ほど「目的がはっきりしている」選挙はありませんよ。造反議員を処分するのも、政党の目的からすれば当然のことだし。詳しくは私のブログで。
亀井が「民主主義を守れ」だなんて叫んでますが、自民党内で多数決をとって了承された党議決定に従うのは民主主義そのものです。
亀井が「民主主義を守れ」だなんて叫んでますが、自民党内で多数決をとって了承された党議決定に従うのは民主主義そのものです。
でもそんなことは自民党の内部事情でしょう。再度、衆議院で可決されればそれでOKだし、否決されたら総選挙でしょう。今回は自民党内部の浄化活動に選挙を利用されただけとしか思えない。党の決議に従うかどうかは自民党内部の党員の問題です。そんな小泉と自民党の問題など選挙の争点にはならないと思う。劇場政治の延長だと思う。小泉の「目的がはっきりしている」はわかりますが、そのために選挙をされてはね、、、小泉支持者には良い選挙なんでしょうが。
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inoue0 at 2005-08-23 17:29
>党の決議に従うかどうかは自民党内部の党員の問題です。
首相と与党が対立したら解散しかないじゃないですか。
そもそも、首相が議会ひいては政権与党を指導するための制度的保障が解散権なんですよ。常に造反議員を除名できるなら苦労しません。解散に訴えて、公認権を武器にして、ようやく与党を指導できるんです。
私は小泉をぜんぜん支持していませんが、政治学的にはこの解散はきわめてリーズナブルかつ合法的なものです。過去に自民党が行ってきた、単に選挙を有利に戦うための日程調整でしかない衆参同日選挙とか、地方選とのダブル選挙にくらべたら、はるかに解散制度の主旨にのっとっている。
中曽根康弘の衆参ダブル選挙で300議席なんてのは、憲法違反の疑いがある。
首相と与党が対立したら解散しかないじゃないですか。
そもそも、首相が議会ひいては政権与党を指導するための制度的保障が解散権なんですよ。常に造反議員を除名できるなら苦労しません。解散に訴えて、公認権を武器にして、ようやく与党を指導できるんです。
私は小泉をぜんぜん支持していませんが、政治学的にはこの解散はきわめてリーズナブルかつ合法的なものです。過去に自民党が行ってきた、単に選挙を有利に戦うための日程調整でしかない衆参同日選挙とか、地方選とのダブル選挙にくらべたら、はるかに解散制度の主旨にのっとっている。
中曽根康弘の衆参ダブル選挙で300議席なんてのは、憲法違反の疑いがある。
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独裁者
at 2005-08-23 18:36
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有名なヒットラーの著作「我が闘争」の中にこんな一節があります。
「大衆的なものの大部分は、きわめて女性的な性質と見解を有している。彼らの思想と行動は理性的な考察によるよりも、はるかに感情と情緒によって支配されるのが常である。従って女性の感受性は、厳然たる支配者を好み、なかなか理解しがたい理論よりも、簡単にして力強い教義に満足する。一人としてその意味がわからない者がなくなるまで、繰り返し繰り返し宣伝はしなければいけない……」
これはまさしく小泉首相の戦術です。首相はこの方法を取り入れているのだろうが恐ろしいことだと思います。現在は女性の投票率が男性を上回っているので、女性の心を捕えたものが勝利するのです。
女性刺客しかり…。しかし、果たして日本の政治はこれでいいのでしょうか。女性のみなさん、こんな恐ろしくも人をバカにした戦術に騙されないでほしいと思います。
「大衆的なものの大部分は、きわめて女性的な性質と見解を有している。彼らの思想と行動は理性的な考察によるよりも、はるかに感情と情緒によって支配されるのが常である。従って女性の感受性は、厳然たる支配者を好み、なかなか理解しがたい理論よりも、簡単にして力強い教義に満足する。一人としてその意味がわからない者がなくなるまで、繰り返し繰り返し宣伝はしなければいけない……」
これはまさしく小泉首相の戦術です。首相はこの方法を取り入れているのだろうが恐ろしいことだと思います。現在は女性の投票率が男性を上回っているので、女性の心を捕えたものが勝利するのです。
女性刺客しかり…。しかし、果たして日本の政治はこれでいいのでしょうか。女性のみなさん、こんな恐ろしくも人をバカにした戦術に騙されないでほしいと思います。
子飼弾さんのエントリが面白いです。憲法第59条に従えば、郵政民営化法案は廃案なのだそうです。なんのための選挙?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50031005.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50031005.html
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inoue0 at 2005-08-23 19:04
自民党首脳部がやたらと「公務員」を敵視した発言をするのも気になるところです。公務員の味方は改革の抵抗勢力である、改革に賛成なら公務員を敵としなくてはならない。税収の半分は公務員が持っていってしまう(事実かどうかは疑問があるが)、現在の財政破綻も公務員のせいである、公務員を減らせ、給与を削減せよ、首を切れ、民営化して部署を丸ごとなくしてしまえ・・・
「公務員」を「ユダヤ人」と置き換えるとぴったりくる。
「公務員」を「ユダヤ人」と置き換えるとぴったりくる。
言い忘れましたが、周辺の女性は、女性の扱いがあまりに失礼なので、彼をあやつ呼ばわりしています。友人は、だから女に逃げられたのよと。納得。
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blue
at 2005-08-23 21:57
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>首相が議会ひいては政権与党を指導するための制度的保障が解散権なんですよ
ちょっと違うような気がします。↑これだと首相が与党をコントロールするために解散権がある。良き政治を行うために国会があるんであって、首相のために国会があるわけではない
ちょっと違うような気がします。↑これだと首相が与党をコントロールするために解散権がある。良き政治を行うために国会があるんであって、首相のために国会があるわけではない
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inoue0 at 2005-08-23 22:33
blueさん、首相のために国会があるんですよ。国会の機能とは政権の創出です。国会における甲論乙駁とは法案に影響を与えるためにあるんではなくて、与野党の対立点を明確にすることにあります。
これも私のブログに書きました。加藤秀治朗の著作を主に参考にしてます。
これも私のブログに書きました。加藤秀治朗の著作を主に参考にしてます。
え??、、ちょっと待って下さい。日本の議員内閣制は大統領制とは違うんですよ。立法府が議会つまり国会です。議会の権限の重要な機能は、行政府の権力集中に対する重要な牽制とも言えるんですよ。
議会制民主主義であれば、政治の中心が国会です。国会は、法律の制定、予算の審議、そして総理大臣の指名という役割があります。指名された総理大臣は内閣を組閣して行政を行います。国会は総理大臣の指名を通じて、行政をコントロールするわけです。議員は選挙によって国民の代表として選ばれるんです。行政府の長である総理大臣のために国会があるなんてあり得ません。わざわざ聞くのも悪いんですが、inoueさんは三権分立ってご存知ですよね。中学校の公民の教科書に書いてありますよ。
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inoue0 at 2005-08-24 00:56
だから、私のブログを読んでくださいよ。大学の政治学の教科書レベルのことが書いてあるから。議院内閣制議会の第一の機能は政権の創出で、立法はいわばどうでもいいんです。与党提出法案がそのまま成立するわけだから。
ここで「国会は唯一の立法機関であり」なんて言い出すなら、それは中学生なみの知識ってことです。
ここで「国会は唯一の立法機関であり」なんて言い出すなら、それは中学生なみの知識ってことです。
中学並の基本が動かないからおかしい。大学レベルが中学レベルより上とは言えない。古来、高尚な議論と理論で、野蛮な戦争を始めるのが歴史ですね。大学レベル云々言うならば、義務教育の教科書すべて改訂してから言うべきです。私は世の中を生きて行くには中学レベルの常識と知識で済むのが基本だと思います。でなければ大学まで義務教育にしなければならない。どういう学説と理論を述べるのも、あるいは実行するのも自由ですが、それが世の基本となるかどうかはまた別の問題です。
三権分立であれば、行政府の長である小泉内閣に、独立した立法府の議会がたとえ与党であっても反対するのは何もおかしくない。党議党則のことは自民党内の問題であって選挙の争点にはならない。大統領制の場合は大統領が別の選挙の形で選ばれるのが普通ですから、大統領と議会が対立する場合がある。例えば米国では、大統領が共和党で、議会の多数派が民主党の場合だってある。その場合は行政府の運営を円滑にするためにも大統領の権限が強くなる。チャーチルが民主主義は最低の制度だけど他に変わるものがないと言ったことは有名ですが、現在の民主主義は一部の知的エリートのためのものではない。義務教育の中学校を卒業してあとは進学するのも就職するのもフリーターになるのも自由で、大人になって選挙権を持つすべての人々が参画して政治がある。大卒や知的エリートだけのために政治があるのではありません。
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akihiroino at 2005-08-25 19:49
中学生には難しいことは教えられないから、全部一律に「権力分立」で教えてしまうんで、現実世界はもっと複雑なんです。
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stochinai at 2005-08-26 11:09
子供達に難しいことを教える必要はないと思いますが、「正しいこと」を教えておいてもらいたいものですね。
国会議員だってニートだって成人すると、選挙では同じ一票を行使する民主主義の素子なんですから、同じ土俵で議論できるように教育するのは国家の義務です。そういう意味で、戦後長い間義務を放棄してきた政権政党の責任は大きいと思います。
国会議員だってニートだって成人すると、選挙では同じ一票を行使する民主主義の素子なんですから、同じ土俵で議論できるように教育するのは国家の義務です。そういう意味で、戦後長い間義務を放棄してきた政権政党の責任は大きいと思います。
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stochinai at 2005-09-01 13:28
さなえさん、TBありがとうございました。
その通り、ドイツ人は選挙によって自分たちの自由をヒトラーに委ねたことを思い出すべきですね。今回の選挙は、今の日本人が小泉さんに自分たちの自由を委ねるかどうかの「国民投票」になるかもしれません。
その通り、ドイツ人は選挙によって自分たちの自由をヒトラーに委ねたことを思い出すべきですね。今回の選挙は、今の日本人が小泉さんに自分たちの自由を委ねるかどうかの「国民投票」になるかもしれません。
by stochinai
| 2005-08-23 15:22
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