2016年 06月 16日
雨降りなのでネット美術館で古い植物画鑑賞
今日もまた肌寒く、風も強く、午後には雨になりました。今日は「天使の日」なので天使大学へは行ってきましたが、写真を撮るチャンスはありませんでした。




というわけで、普段から時折散歩しているネットのあちこちで古い植物画などを見つけてきました。現代でもスーパーリアリズムな植物画を描く方はたくさんいて、いくらでも出てくるのですが、植物画は芸術と科学の境界領域として芸術的にも科学的にも非の打ち所のないものがたくさん残されています。特に芸術なのか植物学なのかが判然としない1800年台のものに味があるのと、この頃のものに関しては基本的に製作者の著作権は消滅しているので比較的気楽に扱えるというところも気に入っています。
というわけで、最近身近にある植物で100数十年前に描かれたものをいくつか並べてみたいと思います。
まずは、先日我が家で咲いたコーヒーの花です。

先日見た花の姿はまさにこんな感じで感激しています。こちらは1885年に描かれたもののようです。
そして、1889年に描かれたラベンダー。我が家でもようやく花芽が上がってきたところです。

これと比べると我が家のラベンダーはヨーロッパ系なのかと思えます。
そして、もちろんヨーロッパ起源のライラック。

札幌のシンボル的な木の一つですが、今年の花はもう終わりました。
そして、最後は日本起源のアジサイ。これはなんと京都大学で公開しているシーボルトのファウナ・ヤポニカのものが見つかりました。

京都大学の蔵書という意味でCopyright 2000とクレジットされていますが、描かれたのは1835年から1870年にシーボルトが本を編纂していた頃ということになります。
いずれの絵も植物の分類・同定に利用可能な葉や花や実の特徴が描き加えられていますが、それがセンターにある植物画の芸術性を損なうどころか良い雰囲気を醸しだしているように感じられるところも、私がこの頃の植物画を好きな理由のひとつです。
こうした絵を見るたびに、植物に関しては写真は永久にこうした植物画(ボタニカル・アート)を越えられないのではないかと感じさせられます。
by STOCHINAI
| 2016-06-16 22:37
| 趣味
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