5号館を出て

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この木なんの木

 「この木なんの木気になる木」というコマーシャル・ソングがありましたが、あまり手を入れないわが家の庭には、名前も知らない植物が次々と生えてきます。

 花が咲き実がなると名前が明らかになるものが多いのですが、木となると何年も花も咲かず実もならないものがありますから、何年も身元不明のままわが家に居つくものがあります。そんな中、昨年芽を出してことしグングン大きくなってきたものがあります。

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 昨年、芽を出した時から見るからに「ミニ・ブドウ」という感じだったのですが、ブドウなら実ができればわかるだろうと昨年は特に素性を探ることもなく冬越しすることになりました。

 今年になってグングン大きくなりブドウらしく巻きひげで他の植物に巻き付いたりしているので、ますますブドウ疑惑は高まったのですが、今年も花も咲かず実もならずに秋を迎えてしまいました。

 この写真ではその「ミニさ加減」がわからないだろうということで、単3電池と並べてみました。

この木なんの木_c0025115_20400147.jpg

 私の知っているブドウの葉はヤマブドウを含めヒトの顔くらいの大きさの葉を持っているという印象なのですが、この「ミニ・ブドウ」の葉は乾電池ほどの長さと幅しかありません。


 生えてきて2年目なので茎もまだまだ細いです。

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 というわけで、今年も名前知らずのまま冬越しをすることになるのかと思いましたが、思い立ってネットで調べてみました。花と実のない状態なので、葉と枝ぶり、巻きひげなどで推測するしかありません。

 葉はよく見るといろいろな形がありますが、ブドウっぽいのではないでしょうか。

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 巻きひげもブドウっぽいと思いました。というようなことを頼りにあちこちを探しまわってどうやら「ノブドウ」ではないかという仮説にたどりつきました。リンクサイトにはこう書かれています。
北海道~沖縄の山野に生える。2分岐した巻きひげで他物にからみつく。茎は暗灰褐色で節の部分は膨らむ。茎は毎年枯れるが、基部は木質化して直径4cmほどになる。枝ははじめ粗い毛が密生するが、のちに無毛。円形の皮目が多い。巻きひげは各節からでる。葉は互生。葉身は長さ8~11cm、幅5~9cmのほぼ円形で、3~5裂する。裂片の先は尖り、縁には粗く浅い鋸歯がある。基部はハート形。裏面の脈腋にはまばらに毛がある。
 どなたかお心当たりがありましたら、ご教授願えると助かります。来年こそは花を咲かせ実をつけてくれ、その正体を見極めさせてもらいたいと願っております。

 庭の隅では今年最初のコルチカムの花が開いていました。

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 薄紫の花の中にはオレンジの雄しべが6本と紫の雌しべが3本、表現できないくらいの微妙な色使いで鎮座していました。

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 いよいよ秋本番です。







by STOCHINAI | 2016-09-16 21:00 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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