5号館を出て

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第七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)

 二十四節気の大寒も終わりに近づき、七十二候の最後の最後の第七十二候となりました。第七十二候は雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)です。

 今朝、うつくしいかた研究所から配信されてきた「くらしのこよみ」からはニワトリの美しい絵が飛び出してきました。

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 大寒が終わると立春、第72候が終わるとまた第1候の東風解凍(こちこおりをとく)から再開し、いよいよ暦の上では春が始まります。

 この時期は食べ物が美味しい季節でもあり、上のニワトリは鍋にすることが多いかもしれません。一つ前の第71候でもマグロとワカサギが取り上げられていました。

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 日本ではマグロというと刺し身になってしまいますが、欧米ではツナと言って身を煮た缶詰で食べることが多いようです。日本だとネコ缶にツナが多いですね。

 そして、この時期ならではの氷の下のワカサギの釣りも風物詩になります。

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 釣ったワカサギは天ぷらで食べることが多いですが、小型のものは上の写真にあるような佃煮にして保存食になります。ともかくこの動植物にとってはきわめて厳しい季節は意外と食べ物が美味しい季節に重なっています。

 室内の植物はもう春を感じて復活気味です。これはオジギソウ。

第七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)_c0025115_21285093.jpg


オジギソウは北海道では一年草として屋外で枯らしてしまうことが多い植物ですが、暖かい地方では樹木として生き続けるものなので、屋内に取り込むと北海道でも何年も生き続けます。

 これがオジギソウである証拠に息を吹きかけて写真を撮ってみました。

第七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)_c0025115_21285365.jpg

 反応がいいのは冬を越えてだんだんと元気になってきた証拠です。

 今日もまた普通に真冬日になってしまいましたが、こちらの身体が慣れてきたせいもあるのか、寒さがつらくなくなってきています。







by STOCHINAI | 2017-01-30 21:45 | 季節 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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