5号館を出て

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札幌の「都会のキツネ」の住み分け

 北海道のキツネは俗にキタキツネと呼ばれることが多いですが、アカギツネ(Vulpes vulpes schrencki)の亜種なのだだそうです。情報はWikipediaからですが、写真もWikipediaからお借りしました。

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 北海道大学の増田先生を中心とする研究グループが新しい論文で、札幌市内および近郊に生息するキツネの集団構造を解析していました。

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 最近は少し少なくなってきたのですが、キタキツネは北大構内にも住んでいますが、ほぼ札幌中の住宅地のどこでも見られます。その集団がどういう遺伝子を持っているのかを調べるとその集団の交配の状況がわかります。

 著者らは2002年から2014年の間に交通事故死した578個体のキツネの死体を入手して遺伝子を調べました。北海道のキツネはエキノコックスに感染していることがあるので、まずはサンプルを取るために70%アルコールにつけた筋肉を70℃で3日間処理することでエキノコックスの卵を殺してから解析するというところが北海道のキツネ研究らしいところです(笑)。

 結果は極めて明快でした。

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 キツネの集団はJRの函館本線の北側集団と南側集団に分断され、さらに南側集団は豊平川の西と東でくっきりと三分されていると言って良い結果です。臆病なキツネは鉄道や太い川を越えるのは嫌なのかもしれません。

 さて、今日はおそらく今年になってはじめてほとんどマイナスの気温が記録されなかった一日だったと思います。

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 毎正時に記録されている気温はマイナスだと青、プラスだと緑の点で表されています。実は記録上は午前0時24分にマイナス0.2℃の最低気温が記録されているらしいのですが、ほぼそれは無視しても良いくらいプラスの一日となり、この時間になってもそれが続いています。

 これはチャンスということで昼頃に玄関前のカーポートの下とドアまでのアプローチのインターロッキングの部分にあった氷を除去してしまいました。

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 まわりはまだ結構厚い氷が張っていますが、カーポートの下だけはなんとかきれいになりました。

 そこから玄関までも処理しました。

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 この後、チラチラと雪が降ったりもしたのですが、積もることはなかったです。

 この先遅かれ早かれどうせ解ける氷や雪を無理やり割って処理するのは年寄りの証拠だと思っていましたが、どうやら自分もそういう領域に入ったということかもしれません(笑)。







by STOCHINAI | 2017-02-12 21:20 | 生物学 | Comments(0)

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