5号館を出て

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ハリケーンの死者数

 毎日、カトリーナの被害のニュースが送られてきますが、その中でニュースとしてこんないい加減なことでいいのかと思っていることがあります。それは、ハリケーンによる死者の数です。

 初期の報道では死者の数が数千人といわれていました。しかし、その時点では実際に確認された死者は100人もいなかったと思います。生きている人を救うことが優先ということはわかりますので、それも仕方がないと思っていました。

 数日経って、死者の数は1万人を越えるかも知れないという説が流され始めました。2・3日前からは、死者を収容するバッグが25000個用意されたという報道もありました。他の場所では5000体以上の遺体収容の準備をしていると言っています。しかしそんな中、今日の時点でも確認された(収容された?)死者は400人に達していないと報道されています。

 今日のロイターのニュースではハリケーン死者数は予想を下回る可能性が示唆され始めました。死者が少ないことは喜ばしいことですが、どうしてそういうことになるのでしょう。

 911のビル破壊の時にも最初は6000人くらいの被害者と言われていましたが、実際には3000人を切る数に訂正されたと記憶しています。

 日本ならば、どんな災害でも死者と行方不明者の数は、災害の初期からかなり厳密に報道されます。場合によっては厳密すぎて、1人や2人違っても良いではないかと思うことすらありますが、正確に報道されます。

 それは、日本の戸籍と住民登録がしっかりしているせいなのかも知れないと思います。逆にアメリカでは、どこに誰が住んでいるかということはほとんど把握されていないということなのかもしれません。アメリカでも時々国勢調査が行われ違法入国している人の数も調べることになっていると思いましたが、やはり普段は住民が把握されていないということなのでしょうか。

 まあ、そのいい加減さがアメリカという国の住みやすさでもあるのかもしれませんが、行政が避難を指示した時にどのくらいの人が街から出ていないのかというようなことも全く把握されていないというような状態で、よくも国家としてやっていけるものだと不思議にも思います。

 事故や災害に際して、だんだんと死者・行方不明者の増えていく日本と、最初にまず予想される最大値あるいはそれ以上の膨大な数を出しておいてだんだんと減っていくアメリカと、どちらが良いというものでもないでしょうか、文化や体制の違いを感じさせられるエピソードだと思います。
Commented by blue at 2005-09-09 22:56 x
米国は日本の住民登録にあたるものが無い国というのも一因でしょうか。運転免許証が身分証明になるらしいですが、運転免許ないとわからない。
Commented by MEME at 2005-09-09 22:59 x
アメリカには戸籍制度も住民票のないのですよね。あるのは出生証明書と免許証くらい(例えばパスポートの所得の際の提示)。今回の大災害、いろんな意味で国民のショック大きいです、、、
Commented by ほにゃ? at 2005-09-10 05:11 x
海に流されていたり、広範囲にわたるので難しいでしょう。死んでしまったものは仕方ないし、必死で数だけ合わせたところで何にもなりませんよ。死者のために税金を使うより、生きている人のためにやらなければならないことが山積しているということでしょう。文化の違いと言いましょうか。
Commented by さなえ at 2005-09-10 07:26 x
かなり前からワニが大量にいるので見つからない犠牲者がかなり出る可能性があるという報道もありましたよ。最初の数日で救助隊から複数の自殺者が出たという現場なので、自然が猛威をふるった後を自然が片づけるというのは、粛然として受け入れるべき摂理、恵みかもしれませんね。
Commented by 酔狂人 at 2005-09-14 06:01 x
確定した死者・行方不明者の数を報道するという日本のやり方の問題点は、被害が実際より過小評価されやすいということです。しかも、それは被害の大きな災害ほど顕著になります。阪神大震災の時の初動の遅れの原因がひとつがまさにそれです。
Commented by stochinai at 2005-09-14 11:51
 マスコミの姿勢の違いなんでしょうか。被害を少な目に発表して読者を安心させようとする日本と、できるだけ大げさにあおって急いで対応を迫るアメリカとどちらがいいんでしょうね。
by stochinai | 2005-09-09 22:17 | つぶやき | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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