5号館を出て

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動物たちにも厳しい季節

 トリや哺乳類などと違って変温動物は気温が下がってくると動きが極端に鈍くなってきますし、死ぬ個体も増えてきます。逆に写真を撮る側からすると撮りやすい被写体が増えて来る季節でもあります。

 朝、カーテンを開けると窓の前にかなり大きなクモ(オニグモ?)が巣を作っていました。昔はもっと大きなオニグモもたくさんいたように思いますが、そういえば最近はあまり見かけなくなりました。

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 クモが軒下に巣を作ると雨が近いといいますが、確かにどんよりと曇っています。

 このくらい近いところに巣があるといくらでも近寄れます。

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 巣を張るクモはさかさまになって獲物を待っていることが多いと思いますが、下側に移動するのが速いからでしょうか。エサを捉える効率が最適化されているのだとすると数学で解ける課題かもしれません。

 あのヘッケルがクモ類のスケッチも描いています。

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 4隅にいるのはダニで、中央にはウデムシという珍虫が描かれています。まあ、あまり好かれないだろうという姿形をした動物ではありますね(笑)。

 数日前からユキムシを見かけますが、まだ大量に飛んでいるところは見ていません。これは水面に浮かんだイチイの落ち葉につかまったまま絶命している個体のようです。

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 寒さのせいでしょうか、数日間同じ場所で見かけるカメムシがいます。

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 死んでいるわけではなく、ぐぐっと近寄って写真を撮っていると、めんどくさそうに歩き出しました。

 そして最後はこの季節にならないとまず近接撮影は無理というハエです。

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 これだけ寄っても飛ぼうという気配も見せないのはもう死期が近いのかもしれません。

 冬になってたくさんの生き物は死んでしまいますが、北海道で生きている彼らのほとんどは冬を越せる形で子孫を残すことに成功しているはずです。それが命をつなぐということですから。








by STOCHINAI | 2017-10-02 22:26 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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