2005年 10月 06日
CoSTEP初講義(札幌)と学術情報流通シンポジウム(つくば)
私はつくばに来ているので、残念ながら見学もできなかったのですが、CoSTEPの第一回目の授業が行われたようです。
事務からの連絡によると「NHK総合テレビで夕方6時35分から5分間ほど,ローカル・ニュース番組の中でCoSTEPのことが紹介されました」とのことです。
見ているわけではないのですが、ある受講生の感想を読むと雰囲気が想像できます。辛口のriverparadeさんらしい、おもしろい感想だと思いました。直接書いてあるわけではないことが伝わってくるのですが、それこそがriverparadeさんのブログ力ですね。
同じ日に東大でも科学コミュニケーションの講義が始まったという受講生からのレポートが出ています。とっさ日記さん、ありがとうございました。
記事を書いておられる方の性格にもよるのでしょうが、北大と東大のプログラムの差のようなものも感じられる、おもしろい対比のレポートになっています。
・・・・・
こちらつくばでは、「電子ジャーナル時代を迎えて主体である研究者は何をなすべきか」というシンポジウムが行われました。慣れない非専門の話題提供をすることになっていたために落ち着けず、主催側のNさんにからかわれてしまいましたが、用意していったことはほぼ30分の制限時間いっぱい(1分くらい超過したかもしれません)を使ってしゃべりまくってしまいました。スライド47枚を30分というのは、やはりなかなかスリルのあるものです。
私は、我々研究者は論文とどのようなつきあい方をしているのかということを図書館や情報科学の研究者の方に説明することと、商業論文雑誌と学会誌、さらに新しく出てきたフリーアクセスのオンラインジャーナルなどとどのようにつきあっていくつもりなのかという意見を述べることを期待されていました。前半の、現在のことをお話しするということは簡単にできるのですが、プロの情報関係の方々ですら予測が難しいという電子ジャーナルの未来については、正直言ってどうやるものなのかはまったくわからないところですので、希望を述べることしかできませんでした。
ただ、ひとつだけはっきりと予測できることがあって、それは将来はすべての論文がネット検索を介して利用されるようになるだろうということです。そうなると、その論文がネットでアクセス可能な状態になっていさえすれば、そのデータをどのように賢く検索するかということが勝負になると思われ、そう考えると科学論文もいずれはGoogleによって一元管理されることになってしまう可能性はかなり高いのかもしれません。
Googleと戦うことになるのだとしたら、図書館や学会誌もかなり苦しい戦いを強いられることになります。我々研究者が彼らの側について、我々自身が利用しやすいものを作ることに協力するというのが、現時点における「解」のひとつなのかもしれないと思いました。
図書館の方々ってほんとうに頑張っていると思います。
事務からの連絡によると「NHK総合テレビで夕方6時35分から5分間ほど,ローカル・ニュース番組の中でCoSTEPのことが紹介されました」とのことです。
見ているわけではないのですが、ある受講生の感想を読むと雰囲気が想像できます。辛口のriverparadeさんらしい、おもしろい感想だと思いました。直接書いてあるわけではないことが伝わってくるのですが、それこそがriverparadeさんのブログ力ですね。
同じ日に東大でも科学コミュニケーションの講義が始まったという受講生からのレポートが出ています。とっさ日記さん、ありがとうございました。
記事を書いておられる方の性格にもよるのでしょうが、北大と東大のプログラムの差のようなものも感じられる、おもしろい対比のレポートになっています。
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こちらつくばでは、「電子ジャーナル時代を迎えて主体である研究者は何をなすべきか」というシンポジウムが行われました。慣れない非専門の話題提供をすることになっていたために落ち着けず、主催側のNさんにからかわれてしまいましたが、用意していったことはほぼ30分の制限時間いっぱい(1分くらい超過したかもしれません)を使ってしゃべりまくってしまいました。スライド47枚を30分というのは、やはりなかなかスリルのあるものです。
私は、我々研究者は論文とどのようなつきあい方をしているのかということを図書館や情報科学の研究者の方に説明することと、商業論文雑誌と学会誌、さらに新しく出てきたフリーアクセスのオンラインジャーナルなどとどのようにつきあっていくつもりなのかという意見を述べることを期待されていました。前半の、現在のことをお話しするということは簡単にできるのですが、プロの情報関係の方々ですら予測が難しいという電子ジャーナルの未来については、正直言ってどうやるものなのかはまったくわからないところですので、希望を述べることしかできませんでした。
ただ、ひとつだけはっきりと予測できることがあって、それは将来はすべての論文がネット検索を介して利用されるようになるだろうということです。そうなると、その論文がネットでアクセス可能な状態になっていさえすれば、そのデータをどのように賢く検索するかということが勝負になると思われ、そう考えると科学論文もいずれはGoogleによって一元管理されることになってしまう可能性はかなり高いのかもしれません。
Googleと戦うことになるのだとしたら、図書館や学会誌もかなり苦しい戦いを強いられることになります。我々研究者が彼らの側について、我々自身が利用しやすいものを作ることに協力するというのが、現時点における「解」のひとつなのかもしれないと思いました。
図書館の方々ってほんとうに頑張っていると思います。
けけみさん、精力的な報告をありがとうございます。お互いが良い意味での「ライバル意識」を持っているのは、とても良いことだと思います。お互いに相手を意識しつつも、良いところは素直に取り入れるというような関係でいたいと思います。
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by stochinai
| 2005-10-06 23:28
| CoSTEP
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Comments(1)