2017年 12月 04日
寒さの中、カーネーション咲く
さすがにこの季節、外では冬を越せないと思い室内に取り込んでおいたカーネーションが花を咲かせました。






一輪だけですが、ピンクの花が部屋を明るくしてくれます。
今日は特に寒くもなく、とはいって外へ出るほどの暖かさでもなかったのですが、日中は太陽が照り室内はそこそこのどかな暖かさになりました。
季節は「小雪」、72候は「橘始黄 たちばなはじめてきばむ」とミカンの季節だそうですが、「くらしのこよみ」に出てくる旬のさかなはハタハタでした。

例によってこのハタハタの原図を探してみたところ、国立国会図書館でデジタル公開されているようです。
見つかったのがこちら「栗氏魚譜 第一冊 巻2」です。

本の解説には次のように書かれていました。
栗氏魚譜 巻1-5,7,9-15,17,20の解題/抄録
本資料は、栗本丹洲(1756-1834)の原本を伊藤圭介が転写させたらしい。10冊に原本15巻分を収める。他館本と比較しやすいように、以下に巻表示の順で大要を記すが、巻6・8・16・18・19は欠、「タイ」は「鯛」の名がつく魚類である。1:大型魚(カジキなど)、2:オコゼ・ハゼ・タイ、3:タイ、4:貝類・エビ・カニ、5:クラゲ・イカ・タコ、7:淡水魚・雑多な海産魚、9:タイ、10:オコゼ・カサゴなど雑多な海産魚、11:ヨウジウオなど雑多な海産魚、12:サメ、13:タイ、14:雑多な海産魚、15:異魚(トクヒレ・ハナオコゼ・ウミテング・シビレエイなど、異様な魚類)、17:エイ、20:貝・マンボウなど。この巻構成は、国立史料館(2004年に国文学研究資料館に統合)の旧祭魚洞文庫本『栗氏魚譜』(転写本、12冊)と似ているが、杏雨書屋蔵『栗氏魚譜』(自筆本、22軸)とはかなりの違いがある。(磯野直秀)
というわけで、他にも「栗氏魚譜」が複数あるらしいのですが、絵の横の文字も似ているので、「くらしのこよみ」に転載されているのは、国会図書館にあるものなのかもしれないと最初は思っていました。しかし、よくよく見るといろいろとかなり異なるところが見えてきます。文字もよく見ると違いますし、魚の絵も細かいところがかなり違うというところもあるのがわかってきました。というわけで、「くらしのこよみ」にあるのが原本で、国会図書館のものはそれを転写したものではないかと推測されます。このあたりが見えてくると、版画の技術が出てくる前の本というものは2つと同じものがないということがわかってきて興味がつきません。
ためしに、2つの絵の前半部を切り取って並べてみると一目瞭然でした。

全然違いますね(笑)。
と、なんかくだらないことをやっていて、窓の外にいるカラスに笑われてしまいました。

by STOCHINAI
| 2017-12-04 21:39
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