5号館を出て

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北大科学コミュニケーターの半生

 北海道大学の北キャンパスの創成研で15年間科学コミュニケーションを担当してきたK本さんが北大の広報組織の改編に伴い南キャンパスの本部へ異動することになり今日は彼女の15年間を総括する「最終講義」に相当する講演がありました。

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 創成研究機構では毎年2回ずつ創成科学サロンという講演会とそれに連なる交流会(「春の宴」や「夏の宴」)をやってきており、今回が第38回ということは15年目ということです。ということはK本さんの15年は創成研究機構の科学サロンだけではなく、創成研究機構そのものの歴史ということになり、今回のK本さんの異動は創成研究機構にとってもエポックメイキングな節目になることを意味します。

 そんな中でK本さんの半生ともいえるこの15年間の活動の総括を聞くことができる機会は創成研究機構だけにとどまらず、北大の歴史の中における大きな証言となるものでした。

 創成研に来るのも一年ぶりくらいです。

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 こちらが会場のレストラン。

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 北キャンパスといえども雪はすっかり少なくなっていました。

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 講演会が始まる前のK本さんには後光がさしていました。

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 K本さんの創成研での歴史は、北海道大学におけるCoSTEP(科学技術コミュニケーター養成ユニット)の歴史とも重なり、K本さんの半生が北大における科学技術コミュニケーションの歴史でもあることが思い起こされる講演で、まさに「最終講義」の名にふさわしいものでした。

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 最後に近いところで出てきたスライドには最近の大学が置かれた厳しい状況に対する危機感も表明されました。大学における科学コミュニケーションの興隆を経験した上で現在の大学の状況を知っているK本さんならではの「重さ」があります。

 というわけで「最終講義」が終わった後は最後になるのかもしれない「春の宴」となりました。

 久々に大学らしい手作りの宴会(コンパ)を楽しませてもらい、いい気持ちになって暖かい夜道を帰ってきました。









by STOCHINAI | 2018-03-27 22:53 | 大学・高等教育 | Comments(0)

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