5号館を出て

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ブログ・エシックス

 「ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス」という本があります。レベッカ ブラッド (著), Rebecca Blood (原著), yomoyomo (翻訳)という翻訳本の原著はこちら

 とても真面目な本で、逆に言うとちょっと退屈な本なのですが、いちおう「ウェブログのバイブル」とまで呼ばれている本のようなので、ウェブログについて語る機会を持つことになった私は、お勉強のために買いました。しかし、なかなか読み進めないでおります。

 そんなおり、昨日たまたま読み進んだところに「ウェブログの倫理」(第6章 ウェブログのコミュニティとエチケット)というパートがあり、著者が考えるウェブログ倫理規定の最低ラインが6項目上げられているので、これは書き留めておきたいと思いました。

 そしてなぜか、このパートの原文がネットで公開されていますので、つたない訳とともに引用しておきたいと思います。

 1. Publish as fact only that which you believe to be true.

 自分で真実だと信じられることだけを「事実である」と書くこと。

 2. If material exists online, link to it when you reference it.

 ソースがウェブでアクセスできるところにあるのなら、引用する時にはかならずリンクを張っておくこと。

 3. Publicly correct any misinformation.

 もしも間違いを書いてしまったのなら、オープンな場で訂正すること。

 4. Write each entry as if it could not be changed; add to, but do not rewrite or delete, any entry.

 どんなエントリーも変更できないかのような形にしておくこと(実際は書き換えが可能なので、あたかも変えることができないので、こういうふうに訂正を加えましたという「形」にしておきなさいということ)。つまり一度書いたエントリーを、訂正したり、削除したりすることなく、「加筆」という形でバージョンアップすること。

 5. Disclose any conflict of interest.

 自分自身が利害関係をもっていることに関することを書く時には、かならずその件(株をもっているとか、原稿料をもらっているとか、雇われているとか、、、)を明らかにした上でエントリーを書くこと。

 6. Note questionable and biased sources.

 情報源に関して、問題がありそうだったり、特別な思想・指向を持っていることがわかっているのならば、その件についても必ず言及した上で、情報を転載すること。たとえ自分としては情報の内容は大丈夫だと思っても、一般的に知られていない情報源からの引用の際には、情報源に関するコメントも付けておかないと、後で情報の「隠蔽」を非難されることになるかもしれません。

 4,5,6については、ついつい破ったり、忘れたりしていることがありました。今後は気を付けたいと思います。

 訂正も消して直すのではなく、取り消し線を使っているブログがあるのはそういうことだったのかと、いまさらになって納得したりしています。

 まだまだ修行が足りません。
Commented by kingcurtis at 2005-11-24 16:50 x
TBホッピングで辿り着きました。通りすがりですみません。
なるほど、そういう訳だったのか~と、大変参考になりました。
(自然体でこれ実践していました)
Commented by stochinai at 2005-11-24 21:19
 kingcurtisさん、コメントと引用ありがとうございました。
>自然体でこれ実践していました
 ってすごいですけど、それが理想ですよね。エシックスなどというものは身に付いていてナンボのものだと思いますから。
by stochinai | 2005-10-26 17:40 | コンピューター・ネット | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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