5号館を出て

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快晴なれど風強く

 ほぼ1日中快晴でしたが、気温は昨日よりはやや低く、台風12号が日本本土中央部を直撃している影響なのか南東から南南東の風が強めに吹き続けて、台風の影響を受けている方面の方々には大変に申し訳ないとは思いつつも、北国は比較的しのぎやすい一日でした。

 そんな日にまた「さとらんど」にお邪魔して、今日は丘珠縄文遺跡体験学習を参観させてもらいました。

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 午前中は縄文玉づくり勾玉編でした。我々が子どもの頃にコンクリートやアスファルトの路面に落書きをするのに使っていて北海道弁でいわゆる「書け石」と言われていた石の中でも、特に高級な「ろう石」と呼ばれる滑石を材料に勾玉を削り出す実習です。

 こちらができあがり見本例の作品です。

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 滑石は思ったよりもずっと柔らかく、紙やすりやすり、それに布などでぐんぐんと削り、磨き上げることができ、四角い原石から小一時間ほどで勾玉らしいものができあがりました。
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 ヒモを通すと簡単に勾玉ネックレスができあがります。

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 午後は縄文土器づくりということですが、最初の説明で「3時間をとってあります」と聞いて驚き、早々に見学から撤退してさとらんどの柱廊広場で息抜きをしてきました。

 
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 午前中は朝から2時間ほど立ちっぱなしで見学をしたこともあり、芝生に横たわっていると眠気を覚える午後でした(笑)。

 今日のさとらんどは天気の良い土曜日であるにもかかわらず、意外なほど空いていたのはどうしてなのでしょうか。

 遊具のそばにある小山から北東のモエレ沼公園方向を見たものがこちらです。

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 普段の10分の1くらいの人出ではないでしょうか。

 こちらが南西方向です。

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 空にぽっかり雲が浮かび、かつてのWindowsの壁紙を思い出させられるような光景です。

 さて2時間ほどして実習室に戻ってみると、土器はかなり完成していました。

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 酒注ぎのようなものは作った本人に言わせると「鍋」だそうです。

 そして壷。

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 縄文式というよりはハクション大魔王風の土器になりました。これらはこれから半月ほど乾かした後に野焼きで完成となるようです。

 こちらは指導員の方々が作った模範演技の土器です。

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 さすがにそれっぽくできていて、うかつにそのへんの放り出しておいたら、新発見の縄文式土器騒動を起こしそうな良い出来です。

 というわけで、一日縄文の時代へタイムスリップさせていただいて戻ってまいりました。

 現実に目を向けるとやはり台風は日本中央部を直撃中でした。こちらは午後6時の風の流れです。

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 そしてこちらが午後9時。どうやら静岡・名古屋の南会場を西に進んでいるようです。

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 このまま進むと、台風は西日本豪雨の被災地を直撃することになりそうですが、どうか被害が最小限に留まるように「祈るしかない」というのが我々の文明と科学の限界であるという無力感を感じずにはいられません。

 唯一の対応策である「減災対応」に関しても経済性の問題などからついつい怠りがちになる我々の社会はどうなっていくのでしょうねえ。









by STOCHINAI | 2018-07-28 22:55 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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