5号館を出て

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最高気温は31.0℃

 ほとんど昨日と同じようにそれなりに強い風が吹き、気温の高い一日でした。暑いは暑いのですが、風が気化熱を奪っていってくれるので、打ち水の効果も高い日だったようです。

 しばらく雨が降っていないので、水を欲しがるアジサイには特に気をつけて水をやるようにしているのですが、ガクアジサイの中心部にある「本当の花」が開きはじめました。

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 外側の「ガク」と言われる花は装飾花と言われ、受粉して実を結ぶことはない「偽の花」ですが、中心部にある花は「両性花」と言われ、機能的な雄しべと雌しべをもっているので受粉し実をつける「本当の花」です。

 我が家にある鉢植えのガクアジサイで、その両性花が開きはじめました。上の写真で左上と中央部右側に2つ咲いています。

 こちらが上側の花です。

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 そしてこちらが右側の花。

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 装飾花はまだ開花していないようです。

 アジサイは大きな株になり何年も生き続けて毎年同じ花を咲かせる多年生の「樹木」ですが、毎年種から新しい株を生やして種をつけ、その年に枯れてしまう一年草というものもあります。その代表格がスミレ科のビオラで、毎年こぼれ種が庭のあちこちで芽を出し花を咲かせます。この種は前の年に受粉したもので昆虫たちの働きでいろいろな花の花粉が別の花の雌しべに届けられてできた種はさまざまな新しい性質をもった新しい花を咲かせますので、こぼれ種から咲いた花の多様性はこちらの想像をはるかに越えたものがあります。

 今日は改めてそんなふうに生まれてきた花のパターンを集めてみました。

 まずは、今年も購入した園芸店が維持している「純系の花」です。三色スミレとも言われるビオラらしいものがこちらです。

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 そしてこちらはオレンジ一色できれいに咲いている品種です。

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 例年、こういう「純系」の品種を購入するのですが、こぼれ種で庭に咲いてくるのはこうしたものとは一味違ったおもしろい組み合わせの花になってきます。

 こちらは上の純系にちょっと似てはいますが、一番下の花弁が白ではなく黄色に色づいています。

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 こちらはかなり珍しい色の組み合わせになっているもので、初めてみました。

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 部分的にはちょっとだけ紫も差していますが、ほぼしろと黄色だけの花です。

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 黄色一色になったものもあります。

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 真っ白になったものもあります。

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 ほぼ原種のすみれ色一色に近くなったものもあります。

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 というわけで、とても整理しきれないのですが、プロは色のパターンを安定化させて品種として販売しています。庭に奔放に咲き乱れているビオラの花たちを見ていると、そのことが逆にどんなに難しいことかを思い知ることになります。

 趣味で育てているとどんなに変わった色が出てきても、「おもしろい」の一言で片付けられますし、同じ色のものをまた咲かせようと努力する必要もないのがとても楽です。これがアマチュアとして園芸を楽しむということなのでしょうね。私はちょっとだけ遺伝学の知識もあるだけに、絶対にプロになろうとは思わないのでした(笑)。








by STOCHINAI | 2018-07-29 22:26 | 札幌・北海道 | Comments(0)

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