2018年 09月 10日
10月なみの寒さ
今日は10月並みに冷えているのだそうで、最高気温は午後3時過ぎの17.7℃、最低気温はまだ更新中のようですが今のところ8時ちょっとまえの14.4℃です。今日は曇っているので朝晩の冷え込みはそれほどでもなくてこのくらいですが、明日はからりと晴れ上がり朝は13℃、明後日は12℃まで下がりそうで、明け方の寝冷えにご注意ください。
さすがに昼の寒さは今日の17.7℃は異常低温のようで、明日からは昼間の気温は20℃を越える温かい1週間になるとのこと、期待したいところですが、この時期に秋・冬を迎える屋外作業をやってしまったほうがいいのかもしれません。
自衛隊や警察などの懸命の努力によって、厚真町での行方不明者が全員発見されました。毎日新聞の記事です。
北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源地とする最大震度7の地震で、10日午前10時現在の死者は40人になった、と道が発表した。厚真(あつま)町の土砂崩れ現場で安否が分からなかった人は全員見つかった。
厚真町では10日未明、安否不明だった山本辰幸さん(77)が発見され、死亡が確認された。同町の死者は36人となった。同町以外の死者は、札幌市と苫小牧市、新ひだか町、むかわ町で各1人。このほか、札幌市の3人、苫小牧市の1人の死者が地震の影響だった可能性があり、道が経緯を確認している。
外国の方は事故や災害の際に遺体を回収することに日本人が非常にこだわるのを不思議がることがあると聞いたことがありますが、日本人は遺体や遺骨でも回収してきちんと弔い埋葬することを大切にする傾向は確かにあるような気がします。そのため二次被害の恐れがある被災現場でも果敢に捜索を行うのを見ていると同じ日本人でも心配になるほどですが、この件に関しては「あきらめない」という伝統はいつの頃からあるのかちょっと興味があります。
さすがに死者・行方不明者が計約1万8,500人という2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震では、いまだに行方不明者が回収が完了していませんが、今でも毎年何日かは捜索が続けられています。
震災発生から4日で行方不明者が全員発見されたことはまれに見る速さだったと思いますが、現場の地質が崩れやすいものだった分、掘りやすかったということがあったのかもしれません。
上のニュース記事の中で札幌市の3人が地震関連の死者となる可能性があると書かれていますが、この方々は室内で使った自家発電機の排気ガスによる一酸化炭素中毒によって亡くなったものと考えられており、震災による直接死ではなく、その後に起こった北海道全域の大停電(ブラックアウト)に対応する中での二次災害による被災者ですので、もしもブラックアウトがなかったならば亡くなっていなかった可能性も高く、遺族の方は悔やまれることだと思います。米国だったら遺族の方々はまず間違いなく電力会社を訴えるケースのように思えます。
また、札幌東区の4キロにもわたる道路陥没はほとんどの領域がその下を地下鉄東豊線が走っているところで起こっているため、これに関しても地下鉄工事との関連が疑われる状況になっており、こちらは幸運なことに直接の死傷者は出ていないのですが、ひょっとすると人災という可能性も高くなってきています。
また札幌市で大々的に液状化が起こった清田区里塚の住宅地ですが、これも宅地造成をした際に手近にあった火山灰を含んだ土を安易に埋め立てたことが原因のひとつかもしれないと言われており、こちらも人災の可能性が指摘され初めています。
というわけで、今回の大地震の被害にかなりの人災部分があるのだとしたら、我々の知恵も浅はかだったことを思い知るしかないと情けなくなります。
災害があるたびにそれを教訓として次に備えなければならないと言われますが、何十年も前の地下鉄工事や宅地造成の結果が今出てくるというような被害の出方だと、「責任者出てこい」といってももうウヤムヤになってしまうほどの時間の彼方にかき消えていて、また責任がはっきりしないまま次の大災害まで忘れ去られるということを繰り返しそうな懸念を感じます。
まだ、震災から4日しかたっていませんが、だんだんと日常が戻ってくるにつれて、怒りや悲しみなども薄れてくるのは、場合によってはいいことなのでしょうが、時には愚かなことを繰り返す原因にもなるのかもしれません。
それでも夕方にきれいな夕焼け雲を見るとホッとするのもまた事実です。
明日は晴れそうですね。
でも、その分朝は寒くなりますね。お気をつけください。
by STOCHINAI
| 2018-09-10 21:58
| 札幌・北海道
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