5号館を出て

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淡々とノーベル賞

 秋も深まってきました。昨日の本庶佑さんのノーベル賞受賞は、ある意味で「あまりにも当然」というものだったので、本人はもとよりまわりもある意味「淡々と」受賞のお祝いのプロセスを進めていたような感じを受けました。

 利根川進が日本初のノーベル生理学・医学賞をとった時に同時受賞していても不思議はなかったと言われていた大御所がその後も着々と成果を積み重ね、ある意味でもうノーベル賞なんてとってもとらなくても本庶さんの偉業が不動のものであるということは、まわりだけでなく本人もそう思っているに違いないことは昨日今日の報道を見ていてよくわかりました。

 昨日の今日の段階ですぐに、賞金はすべて京都大学に寄付して若い研究者の育成に役立てたいとおっしゃっていることを見ても、ノーベル賞がきたらそうしようと思われていたことがよくわかりました。

 今一番やりたいことはゴルフのエイジシュートだなどと洒落たことを言えるのもその余裕だと感じました。

 いずれにせよ、本庶さんとしては喉に刺さった骨がとれたようなすっきりした思いだと思います。本当におめでとうございました。

 というわけで、それはそれでめでたいことなのですが、私は私で急ぎの仕事がはいって昨日・今日はずっと缶詰でデスクワークとなりました。今日の夕方はちょっとだけ外に出られたので写真を撮ることができました。

 午後の庭は風も収まっていましたが寒々としていて、秋が深まっていました。

 最初に咲いたコルチカムがすべて倒れていました。

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 秋といえばキクですね。なんということもない庭のキクですが、よく見るとやっぱりきれいです。

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 マリーゴールドもキク科ですから、秋には元気です。

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 夏の間、元気をなくしていたキク科のマーガレットも最近になって元気を取り戻しています。

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 ヤマボウシの実も熟しています。

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 室内のクリスマス・カクタスも最初の花が開きそうです。

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 もうここまでくれば、正真正銘の秋です。


【ここからはオフレコで(笑)】
 そう言えば、1986年ころに京都の先斗町の怪しげな(というか高級そうな)バーに、私ごときが本庶佑さんと京大の植物学科の山田康之先生という、当時でもすでに大御所のお二人と3人で飲みにいったことを思い出しました。京都で開かれた岡田節人先生が主催した分野横断型の国際会議で行われた鴨川川床での懇親会の後、酒が足りないと思ったのが何故か我々3人でして、山田先生行きつけのバーに行ったのではなかったかと記憶しています。暗いバーにはなぜか掛布選手のサイン入りバットがあったりして、先斗町界隈ではお金よりもこうしたものが飲み代になるのかと感動したことを覚えています。というか、そのくらいしか記憶に残っていないというのがお恥ずかしいところですが・・・(汗)。











by STOCHINAI | 2018-10-02 22:15 | 科学一般 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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