5号館を出て

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ボヘミアン・ラプソディ

 月曜日の午前中にしかもシニア割引で映画を見られるというのは年金生活者の特典ですね。今日は封切り後の最初の平日で少しは空くかと思い映画を見てきました。

 オフィシャルサイトはこちらです。シュコちゃんに叱られそうな趣味の悪いデザインのサイトですが、いちおうオフィシャルに敬意を表して最初はこちらを引用しておきます。

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 久しぶりに大音量でロックンロールに浸れたのですっきりしました。ネット時代になって音源や映像にはいつでもアクセスできるようになりましたが、昔のように音質の良い大音量で聴くという機会は逆に少なくなったような気がしますが、時々はこういうところで音に浸るといいものです。

 実を言うとQueenとはリアルタイムで接していたのですが、なんというかあらゆるジャンルの音楽をてんこ盛りにしたコテコテの演歌のようなロックンロールをやっているように思われたQueenには当時それほど注目してはおりませんでした。それでも、いろいろと名曲があったということは評価していたものとみえて、私もこのCDは持っております。

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 最初のLPレコードは1981年に発売されているようですが、私がCDを買ったのはすでにフレディー・マーキュリーが亡くなった1991年より後のような気がします。グレイテスト・ヒッツはこの後もII・IIIと出ているのですが、私にとってのQueenはこの1枚だけでもう結構という感じで、その後の曲は真面目に聴いた記憶もありません。

 今回の映画もやはりというかQueenの黄金期のこのグレイテスト・ヒッツに入っている曲がほとんどだったと思います。ちなみに私の持っているCDは日本版ですが現行CDにははいっている、日本語の歌詞を含むボーナストラック「手をとりあって」が収録されていません。こちらが曲名のリストです。耳に残る名曲が多く、今でも時々取り出しては聞いています。(特に目覚ましミュージックにはなかなかいいのです(笑)。)

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 Queenといえばフレディー・マーキュリーで、彼がホモセクシュアルでありエイズで亡くなったということはかなり有名な話ですが、この映画はそのフレディー・マーキュリーを中心として彼がなくなるまでのQueenの自伝のような構成になっています。Queenファンではなかった私としてはフレディー・マーキュリーがインド系の移民だとか、ボーイフレンドだけではなく一緒に生活していた女性がいたということなどはこの映画で初めて知った「事実」でした。

 事実が根底にある映画ですので、筋を語るのも野暮なので、英語版の最新の予告編を引用しておきます。


 本編ではカットされている日本公演のシーンと思われる日本の観客が熱狂するシーンが43秒ころに一瞬だけ出てきますので、興味のある方はチェックしてみてください。

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 この映画はQueenのヒット曲をオリジナルのまま聞かせてくれて、それが生まれた背景を教えてくれるという意味でよくできた映画だと思いますので、物語を見る映画だと思わないほうがよさそうです。

 巷で言われているように、この映画の最高の見せ場は最後の20分間に延々と流される1985年に行われたチャリティーコンサート「Live Aid ライヴエイド」をほぼ完全に再現したシーンだという件に関しては同意します。ここを見るだけでもこの映画に付き合う意味はあると思います。Live Aid では6曲演奏し実際にその6曲を完全に再現したシーンが撮影されたとのことですが、映画では4曲だけを見ることができます。(実はYouTubeを検索すると全演奏が高画質で録画されているものを見ることができます。興味のある方は探してみてください。)

 世の中には物好きな方もいて、この映画と実際のLive Aidのボヘミアン・ラプソディの演奏シーンを比較した映像が作られています。これはちょっと驚きますが、映画を作った人々がいかにこのシーンの再現を一所懸命やったかがわかります。



 上半分の横幅の狭い画質の良いほうがリアルのライブで、下半分の横長で画質の悪いほうが映画のシーンです。

 まだほとんどの関係者が生きているということもあって、あまりエグい描き方ができなかったのかもしれませんので、そういった物足りなさを訴える評者もたくさんおられるようですが、ノンフィクション・エンターテインメントとしては十分に楽しめるものですから、Queenをリアルに知っている人も、フレディー・マーキュリーが亡くなった後でQueenを知った人も見て損はない映画だと思います。










by STOCHINAI | 2018-11-12 22:37 | 趣味 | Comments(0)

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