5号館を出て

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ようやく雪が止みました

 今朝起きた時に見たウッドデッキの床面に積もった雪はこんなものでした(実は朝に積もっていた雪は写真を撮ろうと思っている間にとけてしまったので、これはその後11時頃にちょっとだけ降った雪です)。

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 このくらいの雪だと「除雪」をするのも笑っちゃう量です。東京の方がするようにホウキで掃いてしまいました。

 この時に降った雪は2階で見ていた時に窓の手すりの上にも降ったものを撮っていました。

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 大きく発達した雪の結晶が降ってきているということは比較的暖かめだということだと思います。この時の気温はマイナス1-2℃だったと思います。そんなに寒くはないですね。

 そろそろセンター試験だとか、二次試験だとかの時期になりますね。私は今年は関係していないので平気でそのことを話題にできるのですが、入試は受ける方よりも問題を作ったり採点したりするほうがずっと大変なもので、できればやりたくない仕事だということを書きます。

 最近は試験問題のチェックがうるさくなってきていて、問題に間違いがないかとか、採点に間違いがないかとか、マスコミの皆さんは記事になって「売れる」ので嬉しそうにいろいろとつつきまわるのだと思いますが、一番悪いのは文科省がそれを指摘されるとブチ切れて当該大学につらく当たることだと思っています。もちろん不正とかは問題外ですが、人間のやることに間違いが起こるのは当たり前ですから間違いが起こった時にどのように対応するかが問題なのであって、間違いが起こったことを責めてもなんの意味もないと思います。にもかかわらず、文科省はいつもオドオドと間違いを起こさないように、起こったら大学を処分することばかり考えているように思います。

 それがひどくなったのは最近のことだとは思いますが、試験問題を作っている時から間違いが起こらないようにとしつこくしつこく言われます。作っている方だって間違いたくてやっているわけはありませんので、言われれば言われるほどストレスがたまってきてむしろ間違いが増えるのではないかとさえ思うことがあります。

 間違いではないと思うのですが、最近になって特にしつこく言われるようになったものに私が関係する理科の分野では「範囲外」の問題に対する異常とも言えるほどのチェックがあります。特に高校生物には「生物基礎」と「生物」という2つの教科書があって、そこから出される問題については範囲を逸脱しないように(教科書に載っていないことが問題に出されないように)注意されます。高校生物では昔は入門編の「生物Ⅰ」と本格派の「生物II」だったものが「生物基礎」と「生物」になったわけではなく、生物Iにあった「発生」が生物基礎ではなくなったり、「メンデルの法則」がなくなったりした反面、「遺伝子」や「免疫」の内容が驚くほど詳しく載るようになったりと大きな変更があります。そのせいで生物基礎を範囲とする試験ではメンデルの法則が出しにくくなったりしているのです。

 ところが同じ頃に中学理科の内容も変わっていて、中学3年生でメンデルの法則が教えられるようになっているのです。これは某参考書の中学3年生の理科のところで解説されている優性の法則です。

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 中学校で習うのだから、大学入試でも「生物基礎」の範囲でこのあたりを出してもいいだろうと私は思うのですが、それはダメだという意見もあるようです。出してもいいという意見もあるので文科省が指導しているというわけではないのですが、そういうグレーゾーンの問題は出しにくくなっているのは事実です。というわけで、生物基礎の入試などは点差をつけるのが非常に難しい優しい問題以外は出せなくなっているのが実情です。

 少子化の影響もあって、誰でもどこかの大学には入れる時代なので入試なんか形だけだということも事実なのですが、問題を作るからには受験生を振り分けるものにしたいと思う出題者のモーティベーションがどんどん削がれているのが、今日この頃の入試だと思います。

 というわけなので、もう私には入試問題作成は依頼しないでくださいね(笑)。








by STOCHINAI | 2019-01-12 22:28 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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