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プリニウスの「博物誌」の初版本がデジタル化されて公開されていた

 プリニウスの「博物誌」というものについては高校の歴史教科書の中に出てきたような記憶があります。その後もいろいろなところで怪奇な動物との連関で見聞きしたことはありますが、実際の「博物誌」がどういう本なのかについての知識はほとんどありませんでした。

 数日前のFacebookのBHLページで Museum's oldest natural history book now accessible online という記事があったのでのぞいてみました。

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 よく見ると記事は2016年12月の記事の再掲だったのですが、それでも活版印刷が発明された直後の1469年に印刷された100部の限定本の一冊がBHLでデジタル化されて公開されているということだと見たくなります。

 原本は Natural History Museum Library, London にあるもののようですがデジタル化されたものはこちらで全文公開されています。とはいってもラテン語らしいので全く読めません(笑)。


 第一ページ目がこちらです。

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 上の写真はその一部を拡大したものだとわかります。

 プリニウスの博物誌というと、ネットなどではいろいろと不思議な「生物」の画像が出てきます。たとえばWikipediaでは「犬の顔をした人間」とか

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 「一本足人間」なども存在するものとして記載されている(ともに英語版のWikipedia)ので、原著にはさぞかし奇っ怪な怪物の絵がたくさん出てくるのだろうと思って全ページを見てみましたが、驚くことに飾り文字の部分以外には絵といえるものはなにひとつありませんでした。

 こちらが最後の710ページです。

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 先入観で原著にもいろいろな楽しい絵があると想像していたのはどうやら幻想だったということがわかりました。

 ちなみにWikipediaで引用されている「博物誌」は1669年版ですから、最初の印刷から200年もたっていることになります。

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 日本で訳本が出たのは1986年のこちらが最初なのだろうか。

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 何やら本をたどるだけで迷宮に足を踏み込んだ感覚になってしまい疲れてしまったので、本日はこれまでとさせていただきます。











by STOCHINAI | 2019-03-11 23:05 | 科学一般 | Comments(0)

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