5号館を出て

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アメリカの科学雑誌7月号

 というわけで私がオンラインで購読しているデジタル雑誌の7月号です。7月はアポロ11号が月面着陸してから50年ということでいずれも特集が組まれていました。

 まずはナショナル・ジオグラフィックです。表紙からやる気満々です。

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 ソ連とアメリカの宇宙開発競争の歴史から詳しく特集されています。

 やはり宇宙ロケットが主役でしょうか。

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 アポロ11号を月に運んだのは左から2番めの巨大なサターンロケットです。この後にその右隣にあるスペースシャトルの時代が続きますが2003年で終了。今や右端の民間宇宙ロケットファルコン9の時代になっています。

 一番左にある小さなロケットはソ連時代に世界初の宇宙飛行士を載せたボストーク1号を飛ばしたR7というロケットで1957年から飛び始め改良はされていますが現在でも使われているという驚異的な機種です。というわけで、ここでもロシアの底力を感じさせられます。

 一方、サイエンティフィック・アメリカンでは意外なほどちょこっとだけの扱いでした。

 表紙にも図はありません。

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 表紙の上に50年のロゴとたった1行のアポロ11号記念の文字だけで、中身も意外なほど淡白なものでした。

アメリカの科学雑誌7月号_c0025115_21585501.jpg

 ロシアのことがほとんど触れられていないのがナショジオと大きな違いだったような気がします。

 内容に関してはどちらの雑誌もすぐに日本語版が出てきますので、書店ででも確認してみてください。

 もはやアメリカは宇宙のことなどかまっていられるほど国力に余裕がなくなっているのかもしれないというのが背景にある事情なのかもしれません。

 アメリカから「夢」を引いたらなにも残らないような気がするのでなんとも寂しいことではありますね。









by STOCHINAI | 2019-06-28 22:21 | 科学一般 | Comments(0)

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