2019年 07月 19日
米国議会図書館で保存公開されている日本の地図
日本の行政における書類の保存・公開状況のひどさはあえて言うまでもありませんが、アメリカでは真逆で政府や行政が作り、収集した書類は丁寧に保管され、時間がたったら公開されています。それで、日本の過去の資料を探すためにアメリカ議会の図書館で探すのが一番早いということすら言われることが必ずしもジョークでなかったりするのが悲しいことではあります。
今日はアメリカ議会で保存されている日本関連の地図を見てみました。
全体が描かれているものの中で、古いものでは1815年頃の日本と朝鮮半島のものがありました。
この頃はまだ北海道はあまり開発されていなかったようで一部それも海岸線の付近しか描かれていません。
続いて1855年頃の地図です。
さすがにこの頃になると北海道も全体が描かれ、千島列島もかなり先の方まで日本として描かれているようです。
続いて1888年の地図で、大日本全図と日本語でかかれているので、日本製のもののようです。
ここでは沖縄やあちこちの列島もかなり詳しく描かれていて、植民もされていたのでしょうね。
ちょっと飛んで1932年になりますが、この頃はアメリカの興味は日本というよりは極東地域全体ということになってきていることがよくわかります。
このあとで第二次世界大戦に突入し、敗戦とともに日本はアメリカに占領されてやがて沖縄がアメリカ領土になります。
そして沖縄が日本に返還されたのが1972年。その時に発行された沖縄返還記念図というちょっと変な日本語タイトルのついた日本地図がこちらです。
そしてわりと最近の1996年の地図もありました。
この日本が立体的に描かれた地図はなんとCIA提供となっています。今でも日本の情報がCIAによって収集されているということなのですね(笑)。
それにしても書類はきちんと作って、収集して、保存して、最後は公開するということが今でもきちんとやられているのは見習うべきところのような気はします。
日本の行政は書類を作ってもその日のうちに廃棄したりするということもあるようなので、外国をスパイして作った地図などはどこにも残されていないでしょうね(笑)。
by STOCHINAI
| 2019-07-19 22:00
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