5号館を出て

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夏も終わりの30日

 一日中雨が降らなかったのは最近では珍しい気がする日でした。

 植物も動物もこういう日は冬支度で大忙しのような気がします。

 植物は寒くなる前に花を咲かせて種を作らないといけません。これはミントの花です。ミントは宿根草なので種を作りそこねても来年また芽を出せるのですが、やはり子孫を残す王道は種づくりです。というわけで、美しい花が咲いています。

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 ミントはシソ科なのですが、隣では昔からの紫のシソ(紫蘇)も花をつけていました。

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 こちらはミントに比べるとかなり地味ですね(笑)。派手か地味かは昆虫を呼び寄せる作戦の違いなのかもしれません。

 呼び寄せられる昆虫の代表がこちらのマルハナバチです。秋が深まる前に花粉や蜜を集めるのに必死です。こちらは頭の部分ですが花粉まみれになっています。

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 おそらくこの花粉の多くはムクゲのものではないかと思われますが、花粉まみれになりながらもこちらのセンニチコウでは必死で蜜を吸っているようにみえます。この花から離れないので、ゆっくりと観察させてもらうことができました。

 こちらは頭と前胸部部分を上からみたところです。

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 そしてこちらは横から見たところです。花粉は頭と胸部の前半部分、そして足に集中してくっついています。

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 そして、こちらは見られたくなかったかもしれないお尻の部分です。

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 真っ白なお尻はセイヨウオオマルハナバチですね。

 もちろん私は外来種だからといって、こんなに一所懸命働いているハチを殺したりはしませんが、ところによっては駆除されてしまいますので、やられそうになったら我が家にきてください(笑)。

 真っ白なセイヨウアサガオが咲いていました。見えにくいですが、この花弁にも大粒の白いムクゲの花粉と思われるものがついていました。

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 マルハナバチはほんとうに働きものだと思います。

 私達人間は今日の夕方からお通夜に出かけました。ヒトも昆虫も植物も忙しい晩夏の一日なのでした。









by STOCHINAI | 2019-08-30 23:05 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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