5号館を出て

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すべてのゲノム編集食品には表示を義務付けてください

 鉢がひっくり返っていましたが、今朝もツユクサは咲きました。違う枝先で一日おきに咲くので調子が良いと毎日ひとつずつの花が見られることになります。このところは火曜日から連続で咲いています。

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 朝晩はだんだんと寒くなってきていますので、虫たちの中には弱ったり死んだりするものも出てきているようです。

 今朝もツユクサの鉢の近くでまだ生きているハチがアリに攻撃されて巣へと運ばれていくところを目撃してしまいました。

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 ハチは図鑑によるとオオフタオビドロバチという種類らしく、このあたりでは普通に見られるものです。時々動いて抵抗していましたが、飛ぶことはできないようで複数のアリにはかなわないという感じでズルズルと引っ張られていきました。

 アリも冬を前にエネルギーを蓄えるのに必死のようで、自分の何杯も大きな相手にひるまずいどんでいました。

 さて、今朝(9月14日)の朝日新聞にこんな記事が載っていました。

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 もはやゲノム編集自体は誰でも容易に実行できる遺伝子操作技術ですが、今年の春の段階で「夏には食品として販売可能になる見通し(東京新聞2019年3月19日 朝刊など)となっていましたので記事の内容自体は驚くべきことはなにも書かれていないのですが、いよいよ10月1日から厚労省が事業者からの届け出を受け付けるということになったようです。

 ゲノム編集ではいろんな遺伝子操作ができるのですが、わかりやすい東京新聞の記事に出ていた図を引用させてもらいます。

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 一番簡単なのは遺伝子の特定部分を切断して、その場所の塩基を1個から数個失わせたり、変化させたりすることによって、その場所を含む遺伝子を働かなくさせるやり方ですが、この遺伝子変化だとゲノム編集によって作られたのか、自然に起こったものなのか区別がつかないので、事業者には届け出てを求めるものの「義務化はしない」というあいまいな態度ですし、販売時の表示も義務化せず任意となる見通しだそうです。

 もう一つの遺伝子の中に外部からある程度の長さの遺伝子(塩基の配列)を挿入するやり方ですが、これは従来の「遺伝子組み換え」と基本的には変わらないので従来の遺伝子組み換え食品と同じように安全性の審査と表示を義務づけるとしています。

 後者の場合には今までの遺伝子組み換え大豆などと同じく表示されることになりますので消費者の選択の自由は保証されることになりますが、前者のものについては選択する自由が消費者から奪われる可能性があるのでなんとなく気持ちが悪い気がします。もちろん、特定の遺伝子を働かなくすることで食品としての危険性が出てくるケースはあまりないとは思われますが絶対にないとはいえず、またゲノム編集操作時のミスで狙ったところ以外の遺伝子に変化が起こっている可能性もあります。

 というわけで、将来怒るかもしれないリスクに対して「想定外だった」という口実を許さないためにも事業者にはゲノム編集食品に関しては十分な情報公開と表示の義務をつけさせるべきだと思います。

 それをやっておかないで将来なにかが起こった時には責任は事業者だけではなく厚労省さらには現在の政府にもとってもらうことになりますので、そんなリスクを引き受けたくないのでしたら、消費者がゲノム編集食品だと知らないで購入することが起こらないようにするのが「正しい政治」というものでしょう。

 ゲノム編集食品のように、科学的に将来のリスクが予想できる場合には、なにかが起こった時には「想定外だった」という言い訳はありえません。

 それができないなら、ゲノム編集食品など売らないでください。








by STOCHINAI | 2019-09-14 22:09 | 科学一般 | Comments(0)

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