2019年 10月 27日
我々の脳は色と形を別々に扱っているらしいことを示す「幻覚」
水挿しにしたツユクサ(ホワイト・ベルベット 白雪姫)が今朝は3輪も咲いていました。

やっぱり暖かいのがいいのでしょうね。
クリスマス・カクタスもあっという間に満開期になってしまった感じです。


きれいな色をしたインコの写真が冒頭に出てきますが、この写真をよく見ると色のついているのは格子状の部分だけで、インコそのものの写真は白黒(グレイ)です。それなのにパッと見るとカラー写真に見えるという「幻覚」です。

このインコの色などについて記憶しているのでそのように見えてしまうのではないことは、このインコを初めて見たという人でもそのように見えることから、記憶などではなく我々の脳が色と形を別々に近くして合成しているからだというのがこの記事の説明のようでした。
この幻覚を生むための写真の作り方が解説されています。
まずカラー写真から色情報を網目状に抜き出します。

カラー写真に網目状のスクリーンをかけて、網目の細い部分だけを残すとぼんやりとしたカラーの画像が得られます。格子状に透明な部分のあるすりガラスを透してインコを見ている感じで、拡大するとこういうふうに見えます。

続いて、同じ写真を白黒(グレイ)にして、形の情報を抽出します。

これはちょうど網の向こうにいるインコを見ている感じになります。
拡大するとこうです。

こうしてつくられた2枚の写真を重ね合わせると、色のついた網と色のないインコが見えるかというとそうはならずに2つの画像に含まれる情報が合わさって色のついたインコが見えてくるというわけです。

最初の写真がこうして作られたもので、よく見ると確かに格子の部分にだけ色がついていて、四角い部分は白黒です。

というわけで、我々はよく「この目で確かに見た」などと主張するわけですが、確かに見たはずのものが「幻覚」だったのかそうではなかったのかは自身がなくなってくる記事でありました。
「目撃証言」などというものも疑ってかかったほうがいいのかもしれません。
by STOCHINAI
| 2019-10-27 22:16
| 生物学
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