5号館を出て

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今季最後の「枝・葉・草」の回収日は新雪に埋もれて

 今朝は札幌全市で10センチほど新雪が積もったようです。天気予報では暴風雪に大雪で数十センチは積もるかもしれないとさんざん脅かされていたので10センチくらい、しかもマイナス6℃くらいでの積雪は軽くてササーッと除雪を済ませることができました。

 今朝は、今季最後の「枝・葉・草」の回収日ということで、1ヶ月間ためていた10袋近い「枝・葉・草」を出してスッキリできました。

 積雪は大したことがなかったものの、気温はこの時期としては寒すぎで、最高気温がマイナス3℃までしか上がりませんでした。ということでもちろんキンキンの真冬日となりましたので、除雪と買い物以外は外に出る気にもなりませんでしたのでもっぱら電子メディアをザッピングしておりました。

 今月はちょっと遅かったような気もするのですが今日見てみると National Geographic 誌の12月号が配信されていました。この雑誌は12月になるとエルサレムの特集が多くなる傾向があるのですが、今回も先史時代から現代までこの狭いエルサレム旧市街の地下から地上までを数千年かけて様々な勢力によって次々と利用されてきた歴史が今も発掘されては新しい発見があるというような記事になっていました(というか、このあたりの歴史に詳しくないとなにがなにやらわからない複雑さです)。

 こちらが12月号の表紙です。

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 昔の建造物は地下に埋まっているものも多く、今でも掘れば新しい発見もあるようなのですが、狭いところなのでかなり彫り尽くされて過去の歴史もパノラマのような絵地図として描かれています。

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 ここに今の世界を支配しているキリスト教とムスリムの他にユダヤ教やアルメニア人(キリスト教)を熱心に信仰する人々が入り混じって暮らしているという不思議な都市です。

 日本語で読んでもよく理解できない複雑な歴史を背負った街ですが、その分得も知れぬ不思議さも感じられる魅力的なところには違いないと思われます。

 今月号は内容がてんこ盛りで、他に氾濫を繰り返し何度も流路を変えたミシシッピ川の地図が2種類あって、ひとつは半世紀以上前に航空写真をもとに描かれたもので、もう一つは最新科学の光計測によるものを比較したものが興味深く並べられていました。

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 左が手描きの地図で右が光計測で作られた地図です。同じ場所を示しているので比較対照しやすいと思います。

 そして2億7千5百万年前の電動丸ノコのような歯をもったサメの再現図は圧巻です。というか、これはナショ・ジオというよりは Scientific American のテイストを感じました。

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 となかなか興味深いグラフィック満載で楽しめるのですが、いかにもナショ・ジオらしい特集がこちらでした。

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 かわいいトラの子達ですが、今や米国内で飼育されているトラの頭数は野生のものより多くなっているということで、その多くはペットや見世物として飼われているもので、この状況が良いのか悪いのか疑問を投げかけています。

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 もちろんいいわけはないのですが、現実は厳として眼前にあるわけで彼らを自然に戻すといってもそうそう簡単ではなさそうです。

 と National Geographic 誌の宣伝になってしまいましたが、National Geographic は有料なのでどなたもすぐにご覧になれるわけではありませんんで、無料で誰でも見られる Google Arts and Culture から Natural History のコーナーで非常に興味深い3つの特集がありますのでご紹介しておきます。

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 上の写真では3つが並んでいて、最初は「カエルの変態」のお話、次が「透明骨格標本」図鑑、そしてあまり普通の人は普段は立ち入ることのできない大学や博物館の「液浸標本室」探検です。

 いずれも National Geographic や Scientific American に負けず劣らずの素晴らしい特集になっています。右端にある→をクリックするとまだまだあるようです。

 動画も使えるのでこの手の記事は雑誌を越えてきていることは間違いないところですね。











by STOCHINAI | 2019-12-04 21:58 | 札幌・北海道 | Comments(0)

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