5号館を出て

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今年もパフィオが咲きました

 年々数が少なくなってきているような気がするのですが、今年もパフィオペディルムが咲きました。

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 いつ見てもランの花の複雑さには舌を巻きます。この種は「天使のスリッパ」とも言われるパフィオペディルム属のものだと思われます。

 パフィオペディルムにも種がいろいろあるみたいですが、これはどうやらPaphiopedilum Leeanumという交配によって作られた種のようです。

 花の構造が複雑なので、こちらから説明図をお借りしてきました。

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 この種では花の上のほうにある背萼片(背がく片)だけが、派手な色でほかは渋い色をしているのも不思議です。

 その美しい背萼片がこちらです。

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 そして最も特徴的なスリッパの足を突っ込む部分にあたる下側の下萼片です。

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 花の中心部にあるマトのような仮雄蕊と呼ばれる部分がこちらです。

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 見れば見るほどどうしてこんな構造の花が進化してきたのか不思議ですが、花粉を運んでくれる昆虫の進化と一緒に考えなければ決して解けない謎です。現地でこの花の花粉を運ぶ昆虫はいったいどんなものだったのでしょうか。あるいは人が作った雑種なのでいわゆる「奇形」になってしまっているのでしょうか。謎は深まるばかりです。

 今年は右側ツボミがあり、もう一輪は咲きそうですが、この二つで終わってしまうのかもしれません。

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 暖かくなったら、本格的に世話をして来年に備えてやらねばなりませんね。









by STOCHINAI | 2020-01-08 23:15 | 趣味 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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