5号館を出て

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NHK問題とブログ

 札幌も久々に零下の気温を脱し最高気温がプラス1.3℃、春のような一日でした。そういえば、明日はもうセンター試験。春ももうすぐです。

 とは言っても、大学は今が卒業や入試のシーズンでもっとも忙しい時期で、春を待つ心の余裕も持てない毎日を過ごしております。また今年も、気が付いたら雪がめっきり減っていた、という春の迎え方をするものと思われます。

 そろそろ、生活を見直してこの悪循環を断ち切らねばならないと思いますので、それも、今年からの目標のひとつにすることにします。

 さて、ブログの世界では、昨日から急速にNHK問題が波紋を拡げています。

 あまりのエントリーの多さに辟易してしまい、とても全部を見て回ることなどできないのですが、逆にこれだけ多く出てくるというところを見ると、ブログというものは今回のような問題を扱うのに適したメディアであることが良くわかります。

 つまり、NHK問題を扱っているブログに書かれているのは、それぞれの著者の個人的意見なのです。

 それは、マスコミ(新聞や放送報道)と比べて見れば、一目瞭然です。マスコミのほうは、「事実」のみを探し回って「意見」というものは、通り一遍の建前が出てきているだけで、そんなことなら何十年か前の新聞にも書いてあるのです。NHKの体質もまさにこれですね。不偏不党・皆さまのNHKです。

 しかし、人々がジャーナリズムに求めているのは、ジャーナリストの血の通った意見であり、どこかの教科書に書いてあるような手あかの付いた「模範解答」ではないのではないかと思います。だから、だれもマスコミを相手にしなくなってきているのではないでしょうか。ネットが、新聞を殺そうとしています。

 ブログを見ていると、それこそ意見というものが発言している人の数だけあることがわかり、とてもおもしろいものです。それに対してマスコミでは、意見というものはひとつかふたつしかないかのごとく書かれることが多く、そんなものは読む必要がないと多くが人が感じている通りです。

 ただ、このブログの混雑をどのように扱ったら良いのか、という気持ちも一方ではあります。

 そういった中から、ブログのブログを作ろうという人が出てきているのだと思います。その考えや努力は評価しますが、読んでみるとそれとてブログのつまみ食いに過ぎないのではないかという気もしてきます。

 冷静に考えると、多くのブログはすでにブログのブログになっています。ブログというものが、もともとブログのブログとして機能するように作られているので、当然と言えば当然なのですが、このブログをどうやって使いこなして言ったらよいのか。今まさに、ブログ・リテラシーを確立しているくことこそが求められているのだと見えてきたような気がします。舌を噛みそうですが、まずは参加することでしょうか。
by stochinai | 2005-01-15 00:34 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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