2020年 06月 03日
盛岡へ自室から講義配信
盛岡は日本で唯一、公式に新型コロナウイルスの感染患者が出ていない「清浄県」ということなので、6月始め頃の講義予定のシーズンになったら出張もありうるかなとは思っていましたが、北海道は東京や福岡などと並んで感染者が出続けているので、向こうとしてはあまり来てほしくないのかもしれないと問い合わせをしたら、「清浄県」の岩手といえども大学では対面講義を中止しているということでちょっとびっくりしました。向こうの先生も別室から学生のいる教室(これも密になることを避けるために複数の教室に分散して)に講義を「配信」しているとのことで、札幌からでも同様にオンラインで講義を配信できるということになり、今年は例年と同じプログラムを出張なしで実施することになりました。

正式な講義は向こうの時間割に合わせて、始業ひとコマ目の8時50分から10時20分までと、10分の休憩をはさんで10時30分から12時までのふたコマを行いました。今年になってから天使大学で行っているオンデマンド講義ではほとんど声を出す機会はなかったので、今日は久しぶりに3時間近くしゃべりまくってさすがにちょっと疲れましたが、札幌・盛岡の移動なしに向こうの大学へ講義を配信できるというのはなかなか画期的なことだと我ながら感心している次第です。
というわけで、Zoomでは飲み会しかやったことがなかったのですが、ようやく人並みにまじめな使い方を経験することができました。ただ、このあとその150-60人分の成績をつけなければならないのはかなりの仕事量になりそうです。というのは、ミニテストと感想をオンラインで送ってもらっているのですが、それが予想をはるかに越えた文字量で読むだけでもかなりで、学生によっては質問など返信を要求するものもあるのでオンラインの教育というのは学生にとっても教員にとっても未経験の領域で大変なものがあるものだと新しい経験を積み重ねている日々なのでした。
オンラインでコンピューターの助けがあると時空を越えることができますので、対面講義のあとで書き込んでもらうミニテストをその場で集めるものに比べると何倍もの量が届き、返信が欲しいとか添削をして欲しいとか学生からの要望もどんどん過大になってきて、いいんだか悪いんだかと苦笑している毎日です。
この先、コロナ騒動が収まったあとで大学教育とオンラインというものも今までになかった次元にはいっていくのでしょうが、どういうふうになっていくかはまだまだ予断はできないところだと思います。うまく使えば強力な学習手段にもなると思いますが、悪くすると教員も学生もお互いに縛られながら消耗していくことにもなりかねない危惧も感じられます。
とまあ、出張がないとは言え、それなりの怒涛の午前は終わりました。
ボーッとしていたら外の天気は晴れたり曇ったりを繰り返しながら推移して、気温も夏日にはなりませんでしたが24.5℃と暑くなったり涼しくなったりの変な一日でした。
夕方になって外へ出て写真を撮ってみましたが、どうも調子が出ません。それでもタニウツギが咲きそうになってきているのは記録することができました。

つぼみが赤くなってきていました。

強い西日に当たると夏を感じます。

さて、先日予告した「南極料理人の悪ガキ読本」の中に出てきたレシピ(?)を一つご紹介します。

私も小学生の頃はよくこの「バター醤油ごはん」を食べていたもので、あからさまに顔をしかめる人にもたくさん会いましたが、これを読むと意外と全国的にもあるところにはあるようです。さすがに最近は食べなくなりましたが、今でもこれはおいしいと思えることは疑いのないことだと確信しています。
by STOCHINAI
| 2020-06-03 22:38
| 大学・高等教育
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