5号館を出て

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シュウメイギクは秋の季語

 昨日、開きかけていたものですが、今日はしっかりと開いていました。

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 キクとは名ばかりのアネモネと同じキンポウゲ科の花ですが、キクと同じ秋の季語になっています。宿根草である上、綿毛のついた種でどんどん増えていくので庭ではたちまち雑草化してしまいますので、変なところに生えてきたらどんどん抜きますが、いったん庭に根付いたら消えません。とはいえ、花はきれいなので完全になくなってしまうのも惜しい花です。

 いずれにしても秋明菊の漢字があてられているシュウメイギクがさいたら、そろそろ夏も終わりです。

 綿毛といえば、チランジア・カプトメデューサも綿毛でした。

 こちらが今朝、定期観察したものです。

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 すこしまじめに観察したいということで、ビンの底から取り出してみたのがこちらです。

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 取り出したところで、ちっとも詳細な観察にはならないことはわかりましたが、取り出す時にとても邪魔になった綿毛が、実は種が広がる時に飛ばされるために使われるだけではなく、発芽する時ならびにその後しばらく大きくなるまでに「保水」の機能を果たしているのではないかということを感じることができたのは大きな収穫だったという気がしています。種が芽を出したらもう種を飛ばすための綿毛はいらないはずなのに、この芽生えを取り出す時にもしっかりとからみついてきた綿毛がたっぷりと水を含むこともわかりました。この小さな芽生えですから乾燥にはかなり弱そうなのですが、そのまわりにまとわりつく長い綿毛が保持している水は芽生えを乾燥死からしばらくは守ってくれる役割を果たしそうです。

 植物のしたたかさを感じたカプトメデューサの観察の後に、もうひとつすごいものを発見しました。

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 これは先日の温帯低気圧にやられて先端が折れてしまったノウゼンカズラの株です。ところが今日になってみてみると、ないはずの先端部分がニョキッと延びているように見えます。この写真だと左側上方に花の束が飛び出ているところがわかるかもしれません。

 接近してみます。

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 たしかに普通は垂れ下がるはずの花のツルがスックとたち上がっているように見えます。

 太い幹との接合部分をみると、力強く直立しているのがわかります。

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 どういうことなのでしょうか。木の先端がなくなったのでその役割を近くの枝が担うために立ち上がったということだとしたら、これもまた植物の素晴らしさの例となるのかもしれません。

  話変わって、先日、お向かいからいただいたアサガオの鉢ですが、毎日花柄を切り落としていると、どんどん新しい花が増え続けて咲き続けてくれています。


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 アサガオが花を咲かせるのは種をつくるためで、次世代を保証するだけの種ができてきたら花はもう必要ないので咲くのをやめてしまうようです。ところが、咲いた花がしぼんだ花柄をどんどん摘んでしまうと種はできません。そうなるとアサガオは焦って次の花を咲かせ続けるということになり、いつまでもどんどんたくさんの花が咲くということだと思います。

 アサガオには迷惑なことでしょうが、花を愛でたい人間の都合としては種ができないようにして花を咲かせ続けたくなるものです。

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 花も立派で、咲くたびにハチがたくさん訪れてきています。立派な種ができてきたら、花を咲かせるエネルギーを種を太らせるほうに変更することになり、花は咲かなくなると思われます。

 コチョウランの花も開いてからだいぶ時間が立ちますが、真っ白だった花びらがうっすらとピンクに色づきはじめてきました。

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 この色の持つ意味はまったくわかりませんが、植物が意味のないことをするわけもなく、おそらくこの色づきにもなんらかの深い意味があるに違いありません。植物の挙動を見るたびにそのすごさに感動させられていると、ますますその思いを強くする今日このごろなのでした。










by STOCHINAI | 2020-08-16 22:04 | 札幌・北海道 | Comments(0)

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