5号館を出て

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発見された過去の名作が即時公開されるウェブ時代の素晴らしさ

 9月最初に日曜日、まあまあの天候で明けました。

 今朝の1枚はこちら。

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 多肉植物のクラッスラ・ゴーラムを挿し芽にしたもの。まったくの無肥料の珪酸塩白土に植え付けたものですが、元気に伸びてきています。多肉植物は基本的には培養土はいらない生き物なのかもしれません。

 そのとなりにそろそろ咲きそうにふくらんできたホヤの花芽が朝日を浴びていました。

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 今日は外に出ていたこともあって、写真はこれだけなのですがネタもこれだけだとこれでおしまいということになるのですが、数日前にビッグニュースがありました。


 大英博物館が、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の行方知れずとなっていた作品を入手しただけでなく、それがすべてダウンロードおよび公開可能なクリエイティブ・コモンズライセンス4.0ので公開しておりいるのです。

 「万物絵本大全図(ばんぶつえほんたいぜんず) 」という、103作品からなる挿絵本で、1829年に北斎によって描かれたもので、1948年にオークションに掛けられ、コレクターの手に渡ってから行方がわからない状態だったものらしいのですが、2019年にパリで見つかり、大英博物館が購入して今回の公開になったようです。

 見ているだけでも楽しいものがたくさんあるのですが、こちらですべてが閲覧ならびにダウンロードできます。

 万物絵本というだけあって、現実のヒトや動植物以外にもというか見たこともないだろうと思われる人物や妖怪、動植物が満載で当時の人々の「世界観」のようなものを垣間見ることができます。

 いつくか転載してご紹介します。

 まずはインドゾウ。

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 いくら拡大しても大丈夫で、筆で書いた線が容易に確認できます。すごいです。

 こちらには架空の動物でしょうが、怪しげな亀の甲羅をもったヒツジのような生き物と「鮫人」と読める妖怪のようなものがい描かれています。

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 こちらには実在するラクダとサルに実在するのかしないのか微妙なタヌキとキツネが描かれています。

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 というわけで、実在しようがしまいが、いろいろな動植物や人物が楽しく描かれている当時の「漫画」の姿なのだろうと思います。

 一方で実在のトリなどはかなりリアルに描かれていて、図鑑のおもむきもあります。

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 と、まったくの興味本位で眺めていても楽しいのですが、これくらい精密にアクセスが可能になっていると「学術的」に利用することも十分に可能だろうと思われ、インターネット時代の学術情報の共有の仕方について非常に重要なかたちでの公開の姿のひとつだろうというマジメな感想を持つこともできるのでした。

 ネットの極めて正しい使い方の一つの証明だと感動しています。









by STOCHINAI | 2020-09-06 22:40 | その他 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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