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日本のマスコミではジュリエット・グレコはもう忘れられているのか

 Facebookで著名人の死を知ることになるとは思わなかったのですが、今朝マイルス・デイヴィスと一緒に写っている写真を掲載した記事でジュリエット・グレコの死をはじめて知りました。

 93歳ですから惜しいということもそれほどない年齢ではありますが、これほどの世界的大物歌手の死が日本のマスコミではほとんど扱われていないということのほうにショックを受けています。

 かろうじて朝日ではフォローしていました。

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 淡々とした「死亡記事」ですが、もちろんないよりははるかにましです。イブ・モンタンやエディット・ピアフとともに日本にシャンソンブームを巻き起こした一人として、ジュリエット・グレコはもっと影響力をもっていると思っていたのですが、今日の日本のマスコミの扱いを見ているとほぼ無視に近い扱いで衝撃を受けました。

 彼女の名前を知らなくても、シャンソンの「パリの空の下」や「枯葉」を聞いたことのない人はあまりいないだろうと思われますし、彼女の声で日本中に流れていた時代もあったはずです。

 論より証拠で聞いてみてください。知らないはずはないと思います。


 半世紀以上もたった最近、この曲がZazによってカバーされていますが、こちらもとても良いと思います。


 今日(ヨーロッパ時間だと昨日)亡くなったのが93歳ということですが、彼女の黄金期は半世紀も前のことで、その頃は歌手としてだけではなく女優としても活躍していたようで、たしかに美しかったと思います。

 その絶世期の美しい写真とともに一斉を風靡した「枯葉」を歌ったビデオもあります。



 この「枯葉」という曲が当時のアメリカのジャズミュージシャンによって好んで取り上げられた理由のひとつに、マイルス・デイヴィスたちがフランス公演をしてこの曲に出会ったからという説があるようにも言われていますが、今日のFacebookの記事にもあったようにフランスを訪れたマイルス・デイヴィスが、「枯葉」をレパートリーにしていたジュリエット・グレコが恋に落ちたからだという話がなかば事実のように語られています。


 マイルス・デイヴィスが演奏する「枯葉」はキャノンボール・アダレイの「Someshin’ Else」というアルバムで大ヒットしており、こちらも聞いたことがある人が多い音源だと思いますが、私としては「枯葉」はビル・エヴァンスのほうが好きなので、今日はそちらを参照しておきます。


 いずれにしても、人の命は有限で若さもあっというまに衰えてしまうものですが、写真家こうして記録された演奏はまさに無限の命を得て永久に保存されるということがひしひしと伝わってきますね。

 自分で撮った写真を載せそこなうところでしたが、今日は秋らしく穂が出てきたススキを撮ることができました。

日本のマスコミではジュリエット・グレコはもう忘れられているのか_c0025115_23263680.jpg


 これを見るとさすがに秋を思います。









by STOCHINAI | 2020-09-24 23:28 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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