2020年 09月 25日
アノオンシツ
しばらく前からFacebookで気になっていた「アノオンシツ」に行くことができそうで、今日は久しぶりにちょっと興奮の金曜日でした。
結果的にたどり着くことができただけではなく、なんと「仕掛け人さん」にもお会いすることができたので、いきなり「今日の最高の1枚」を出します。
「アノオンシツ」プロジェクトを知るきっかけになったのは、ケイコ先生のFacebookでした。北大の前で生まれてもう70年にもなろうとする私ですらいちども行ったことのない禁断の「花園」が農学部の奥にあることは、私が大学生になった頃から気がついていました。でも、そこは橋の向こうの立ち入り禁止区域にあるところなのです。
何百回となくその前を通りながら一度も禁を犯すことができなかったその向こうに何があるのか、半世紀以上も我慢を続けていたその場所にどうやら入ることが許される機会が与えられるようなのです。
たまたま今日は1時過ぎから北大で所用があったためその前に恐る恐る行ってみました。
50年間決してこの線を越えたことのないところに立ち入ることになりました。
この先には「実験苗畑」がありますので、決して立ち入らないでくださいという表示を見て、かつて研究者だった私はその聖域を犯すことはできず、この「演習林実験苗畑」を見たいと思い続けながらも我慢をしてきました。
それが、なんと公式にこの先へ行ってもいいという「招待状」をいただくことができたのです。
あの橋の上からその下を走る「石山通」と見たのも生まれて初めての経験でした。
橋を越えた先にはなんともこじんまりとした建築物がありました。
これが、半世紀も私が見ることを恋い焦がれた「モノ」なのでしょうか。
勇気を出して近づいてみると、なんとやはりそうなのでした。
招待状をいただいた、これが「アノオンシツ」だったのです。
中にはいると、温室の主のようなHさんがにこやかに迎えてくれました。
いろいろと丁寧なお話をうかがっていると、このプロジェクトのし掛け人であるPさんがいらっしゃって、私ひとりのためにこのプロジェクトが仕掛けられたような不思議な気持ちにさせていただきました。
そして、その仕掛け人本人のPさんから詳しくお話を聞きながら園内を案内していただきました。
そしてわかったことは、私が考えていたことなどをはるかに越えた壮大なプロジェクトの始まりだったということです。
最初の写真はそのプロジェクトの一応の終着のポイントだということなのですが、壮大なプロジェクトの起点となるに違いありません。
このあと、この終着点から園内にあるほんとうの起点までを見せていただきました。
映像ではとても表現しきれないことは現場に行ってみてよくわかりました。これは見て触れて五感を駆使するだけではなく、その先の脳内のリソースをすべて要求されている作品だということがよくわかりました。
この先、大きく飛躍していくことが期待できるすごいことが始まったことを感じました。
園内からふたたび「アノオンシツ」に戻ってきて、心を鎮めてから失礼させていただきました。
温室内にもたくさんの小さな心遣いの展示がありました。
なんとなく懐かしい「実験机」とよりすぐりの図書たち。
なによりも私はこのマユハケオモトの花に癒やされました。
北大にはまだまだ想像を絶する宝が埋まっていることが実感できました。
せっかくここまで来たのでいつもの定点観測はしてきたのですが、なんだかこれだけ見て帰るのではもったいなすぎることがよくわかった一日でした。
イチョウ並木です。
定点です。
そして中央ローンです。
たしかに美しいですが、北大はこれだけじゃないですね。
by STOCHINAI
| 2020-09-25 23:35
| 大学・高等教育
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