5号館を出て

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小学生問題とマンション問題に対する具体的提案

 今、日本で大きな問題になっている二つの問題があります。小学校低学年生(今は女子のケースが騒がれていますが、男子についても油断すべできではないでしょう)への攻撃・暴行事件と、耐震データ偽造事件です。

 どちらも大変な問題で、まだ犯人が逮捕されていなかったり、責任問題がどこにあるのかなどの調査に追われていたりと大変な事情は良くわかるのですが、今の日本にはまだまだ検討しなければならない課題が山積していますので、この二つの問題で政府やマスコミの動きが止まっているという状況はできるだけ早く避けたいものです。

 そこで、非生産的な大騒ぎを続けるマスコミに対する批判も含めて、とりあえず具体的提案をさせていただこうと思います。この提案の主旨は、前者に対してはできるだけ早く再び同じような事件が起こるのを防止する対策を実行するということ。後者に対してはできるだけ早く被害者に対する救済の最低条件を決定して、不毛な「誰がどこまで保障する責任を負うのか」という議論を収束させ、再発防止策の検討を速やかに開始してもらうということです。

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 小学生低学年児に対する攻撃を防止する最大の手段は、もはやバス通学しかないと思います。子どもを学校まで送り迎えできる親御さんはそれで結構だと思いますが、できない人の方が圧倒的に多いでしょう。学校の先生や親同士が当番を決めて送り迎えするとか、ご近所のご老人に通学路に立ってもらうとなどというのは現実的な提案とは思えません。人材も予算もないので、なんとか無料でやろうなどと言っていられる状況では、もはやないと思います。

 義務教育ではないといいながらも、ほとんど全員が通っている幼稚園ではバスでの通園送り迎えが当たり前になっているのですから、場合によっては取りあえずそのバスを利用させてもらうのはどうでしょう。小学生低学年生と幼稚園児の送り迎えは時間差で行うことは可能ではないでしょうか。

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 耐震強度偽造問題に関しては被害者はマンション住民だけではなく、たくさんのホテル経営者も被害者だと思うのですが、毎日のようにマンション住民への被害補償をどうするかという点にニュースが集中する傾向にあります。

 もちろん、被害にあわれた方にはまったく降ってわいたような災難であり、その不幸は同情して余りあるものではありますが、今回の件に関しては最低補償は、マンション購入の契約以前の状態に経済的状況を戻すと言うところではないかと感じております。もちろん、場合によっては慰謝料という形で賠償請求はできると思うのですが、当事者(今はそれすら確定できない状況です)に責任能力がない場合には取ろうにも取れない可能性があることを考えると、この緊急状況においてはある意味でそれは最低保障を越えた「修飾保障」とも言えるものだと感じます。

 というわけで、個々の被害者について「マンション購入の契約以前の状態に経済的状況を戻す」金額を早急に算定して、それを国が立て替えておくことを提案したいと思います。その後は、今回の件に関して誰がどのくらいの責任を追うべきかということをゆっくりと調べて、各々に案分した責任保障をさせていくということはできないのでしょうか。

 この責任追及をしっかりとやっていくことは、今後に同様の問題が起こることを防止することにもなることがポイントです。責任はどこにあり、それを怠ったらどんなことになるかを明確化していくことはとても大切なことだと思います。

 大切な税金ですので、できるだけ支出しないですむように、責任追求は徹底的に行ってもらってできる限りのお金は、責任者から搾り取っていただきたいと思います。もちろん、責任の一端が地方公共団体や政府にあるということになったら、それに対しては税金から応分の支出をすることは当然だと思います。

 また、あざらしサラダさん経由で知った、よろずもめごと論さんの「構造設計サギ問題の落としどころ」にあるように、銀行(金融機関)が問題の物件を差し押さえる代わりにローンをチャラするという提案も、税金の無駄遣いを防ぐという意味で大賛成です。(しかし、今の守銭奴銀行にそういう度量があるとは思えませんけど、、、。)

 蛇足

 マンション被害者の方々が、自分たちはだまされたのだから、だました方が最初に宣伝のうたい文句にあったようなもので耐震強度のしっかりしたマンションを建て直すべきだとおっしゃることもわからないわけではありませんが、そうなると4000万円で6~7000万円のマンションが手に入るようなことになってしまうでしょう。民事訴訟で勝訴して慰謝料込みということになれば、それはあり得ないことではないでしょうが、今の日本の裁判制度の中でそれを勝ち取るためには何年もかかりますし、大きく勝訴できるかどうかは未知数です。

 そこで、裁判をしてでもそうした慰謝料分を請求していくという人はその権利を行使することは結構だと思うのですが、民事訴訟ではたとえ勝訴しても相手に責任能力がないと慰謝料を手にすることはできません。というわけで、苦渋の選択になるかもしれませんが、ともかく今回の件がなかったことになるところまで「時間を戻す」ことを国が保障しておくという提案をしたいのです。

 中には、マンションを購入するために転職したり結婚したりと、戻すことのできない変化があった人がいるかもしれません。そういう方は、経済的に白紙に戻ったとしても戻せないことがあるでしょうが、今回の一件は地震や台風などの自然災害にも匹敵する大規模に起こった不可抗力事件ですので、あきらめなければならないこともあると考えていただけないものでしょうか。

 蛇足2

 もちろんウソをついた人間が一番悪いことは間違いないでしょうが、審査をする人間のいい加減さはもっともっと追求しても良いことだと思います。だいたい不正を見逃してしまっては審査の意味がありません。見逃したことあるいは間違った審査をするということの重大性をもっと強く認識してもらいたいと思います。審査というものは大変な作業ですから、時間もかかれば人手もかかります。建築基準検査も人が足りなくて大変だから、民間に開放したということが報道されたりしていますが、お金や人手をケチってはいけないものを民間に開放するということならば、その審査をしっかりしているかどうかを審査することが新たな行政の仕事になるのだという自覚を持っていただきたいと思います。
Commented by rk at 2005-12-05 13:32 x
小学生送迎バスの件、全く同感です。うちには小2男子がいます。通学路の立ち番、地域のお年寄りによる見張りはすでにされていますが、これらは人によっては大変な負担になる割に、毎日絶対やってるわけじゃないし、安全保障にはならないと思います。子供が一歩、通学路を外れたら終わりですから。息子の場合は、下校は学童保育所の先生が学校まで迎えに行ってくれてて、これなら本当に安心です(帰りだけですけど)。やっぱりそのくらい人材と人件費をかけないとダメだと思います。
Commented by マルセル at 2005-12-05 13:34 x
TBありがとうございました、なんかこの頃アチコチでTBが通らなくなってきています、エロTBにアドレスを偽装されているのかもしれません、取り急ぎコメント欄に書き込みます
偽装マンションの補償問題は難しいですね、震災被害者とどう区別するのでしょうか、それとバブルで6000万円以上で買い3000万以下に価値を落とされた人は有象無象にいます
Commented by azarashi_salad at 2005-12-10 21:27
♪こんばんは。
私は教師ではないけど師走ということでコメントが遅れましたが、拙ブログのご紹介ありがとうございます。
「小さな政府」と言いながら、一部の者だけにとっての「大きな政府」のように見えます。
何か問題がおきたらすぐに「行政にも責任がある」と矛先を向けるマスコミも、やはり「大きな政府」を求めているような気がしてなりません。
by stochinai | 2005-12-04 23:44 | つぶやき | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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