5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ちょっとだけぬるむ11月11日

 11月11日は中国では「独身の日」とかいう大セールの日だったり、日本では「ポッキーの日」とか「チンアナゴの日」とかいろいろ記念日になりやすい日のようですが、札幌は昨日に続いて雪景色で明けました。

 昨日よりは少し雪が少ないようだったので、本日最初の写真はコーヒーの実にしました。たくさん赤いコーヒーチェリーになってきています。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22040030.jpg

 ちょっと似ていますけれども、日本的なフユサンゴ(ヒメダイダイ)もオレンジ色に色づいています。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22045901.jpg

 フユサンゴは外から入室してきたものですが、コーヒーは一年中室内栽培です。

 雪が積もるとエサが不足するのか、スズメがたくさんやってきます。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22054390.jpg

 この写真の中には少なくとも13羽は見えますが、元気に餌を食べにきてくれるとこちらも元気がもらえます。

 今日は昨日に比べると日照は少なかったようですが雪解けは進みました。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22080737.jpg

 季節の進行は遅い早いはあっても毎年のことですが、今年は新型コロナの蔓延というとんでもない付録があり、ここへきて北海道をはじめとしてとんでもない感染者の増加が起こっています。

 今年の雪まつりに北海道に持ち込まれた新型コロナウイルスは全国に広がることになりましたが、最初の波は日本全国に非常事態宣言でなんとか抑え込まれはしたものの、その時に生じた経済的ダメージを考えると日本政府はもう二度と非常事態宣言によるコロナの封じ込めはやりたくないというトラウマになっているようです。

 それで、そのあとはもう「なにもしない」ということが日本政府の方針になってしまったようで、この夏には全国的な第二波の蔓延がありました。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22155446.jpg

 7月末から8月にかけて全国で起こった大規模感染爆発の時には北海道はほとんど見逃してもらえた感じでしたが、ここへきて北海道を中心に感染が爆発しているような気配もあります。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22175635.jpg

 それは今まで北海道が非常に少ない感染者の発生で抑えられていたからで、実は東京も大阪も夏の感染爆発のあと、今になってまた感染が増えてきています。

 こちらは東京。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22184708.jpg

 そして、こちらが大阪。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22185546.jpg

 東京はだらだらとずっと多いママなのであまり目立ちませんが、一旦下がった大阪やずっと低かった北海道がここへきてかなり目立って感染者が増えてきています。

 絶対数のグラフだけだと各地の比較がしにくいのですが、各地を比較する時に人口10万人あたりの新規感染者数を比べるとはっきりしてきます。

 まずは全国です。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22223658.jpg

 10月に入ってからじわじわと増えてきて、11月になってから急速に多くなってきていることがわかります。

 実は東京はずっと高止まりしてきていたのですが、やはり11月になってさらに高くなってきています。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22224352.jpg

 そして北海道です。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22224708.jpg

 10月末ころから「対数的」に増えているところが大問題です。

 参考までに北海道よりも先に、10月の始めから増えてきて危機的状況と言われていたのですが、11月にはいって少し落ち着いてきているようです。

ちょっとだけぬるむ11月11日_c0025115_22225261.jpg

 というわけで、実は日本全国でこの夏から秋へと全然コロナを制圧できてきたわけではないところへ、「移動解禁」だけではなく「移動推奨」や「外食推奨」のGotoなんちゃらが始まってきて、因果関係が直接的に証明されているわけではないとはいえ、歩調を合わせて新型コロナの感染者が爆発的に増えてきているというのは間違いのないところです。

 ヨーロッパでは各国で一度緩めた外出制限をまた始めた国が多くなってきているのをみると我が国だけがのんきに「日本は特別」とたかをくくって放置していても大丈夫という根拠などまったくないと思われますので、ここは初心に帰って「コロナの怖さをかみしめる」ところから始めないととんでもない結果を招くことを恐れます。

 相手が人間ならばはったりで脅したりすることでなんとかなることもアリうるでしょうが、相手はウイルスですから話は通じないということを前提に対応していかなければなりません。

 思想や嗜好を越えて団結して対応していくことが求められていると思います。








by STOCHINAI | 2020-11-11 22:37 | 季節 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai