5号館を出て

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ニュー・シネマ・パラダイス

 新型コロナウイルス感染の第三波は確実にピークへと向かっていますが、ピークがどこまで高くなるのか、どこでピークが終わるかは誰にもわかりません。ただわかるのは、ピークへと向かう上昇傾向がとりあえず誰にも止められないということだけです。

 今日もまた史上最多の新規感染者数が更新されました。感染者数の増加とともに、重症患者の数も増え、死亡者もじわりじわりと増えているのが不気味です。

 東京でも警戒ステージが最悪に上げられましたが、他の地域と同様に行動規制に関する「お願い」が基本で、諸外国のように法的な行動規制にはならないようです。あと数日、同じような増加傾向が続いても同じことを言い続けるつもりだとしたらかなり不安になります。

 ということで、この国では自分の身は自分で守れということになっているようなので基本は「静かにこもれ」ということになりそうです。

 今朝は真っ暗で、いつ明けたのか、明けたのかどうかすらはっきりしない暗い朝でした。

 朝日がある側の窓の写真を撮ってみても色のない朝が写りました。

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 南西の窓も同じでした。

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 というわけで、一日中しとしとと雨が降り続いています。

 午後遅くなってから気温が上がり始め、夜になってもその傾向が続く変な一日です。どうやらこのまま朝まで暖かい状況が続きそうです。

 巣ごもりのお供にと音楽を探していたら、いいものが見つかりました。

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 1997年に発表された少し古いアルバムですが、ベースとアコースティック・ギターのデュエットを基本としたまさに「静謐」という言葉がぴったりの演奏です。AmazonでMP3のダウンロードが1200円とお安くなっていたので、早速ダウンロードして一日中聞いています。

 懐かしい映画音楽が2曲はいっていますが、そういえばオードリー・ヘップバーンが出ていたTwo for the Roadは前にもご紹介したような気がしてきましたので、今日はNew Cinema ParadiseのほうをYouTubeでお送りします。



 これはジャケットの静止画なので、せっかくの機会ですのでこれを聞き終わったら下にある映画 New Cinema Paradise の予告編を見ていただくことにしましょう。




 今や映画はビルの中にあるシネコンのようなところで見るものになってしまって、この映画に出てくるようなお城のような「映画館」で見ることはすくなくなってしまいました。

 もう少しすると、映画はネットで配信されたものを各家庭で見るのが普通になるのだと思います。

 昔、映画館がディズニーランドのような天国だった頃に育った子供は貧しかったかもしれませんが、間違いなく幸せだったと思わせてくれる「映画を描いた映画」でした。

 映画が生き生きとしていた時代には生き生きとした恋愛があったことも思い出させてくれます。

 コロナの巣篭もりのなかで、昔をしのぶのも悪くないかもしれません。

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by STOCHINAI | 2020-11-19 21:51 | 医療・健康 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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