2021年 01月 17日
「カルチュラルジャパン×婦人画報 presents バーチャル極私的美術館」
真冬日が戻ってきた一昨日から昨日は一転してかなりの暖気、そして今日は最高気温がマイナス3.8℃という厳しい真冬日になり、体調管理が大変です。でもまあ、この時期は寒いものだと思っていて、暖かさが来たら「くじに当たった」と喜んでいるくらいでちょうどよいのではないかと思います。
マイナス5℃くらいになっていても、日光に当たったところでは雪や氷もとけるので、真冬日でもまぶしい水滴が見られたりもします。
これは今日の10時頃、ノウゼンカズラのツルにできた水滴が光っているところですが、ちょっとフォーカスがあまいのは勘弁してください。
さて、毎日の話題が気温と積雪とコロナばかりで飽きてしまわれていると思いますので、今日はぐっと趣向を変えてバーチャル美術館を取り上げます。しかもテーマは「日本の猫」です。
「世界中で発信される日本文化に関する情報100万件を検索でき、さまざまなデジタル素材の発見と活用のプラットフォームを提供」してくれるという、カルチュラルジャパンのことはまったく知りませんでした。そこを探索するだけでもとてつもない情報に接することができることはわかったのですが、逆にその量が膨大すぎていきなりそこでなにかを検索するするということも敷居が高すぎると感じました。
そこで、先日Facebookの「デジタルアーカイブの広場」で紹介されていた「このカルチュラルジャパンと、1905年の創刊より美術を重要なテーマのひとつにしてきた『婦人画報』が、このたびコラボレーションした新企画が発進します」というニュースにはひきつけられてしまいました。
「婦人画報」というものは名前だけは知っていたのですが、昭和の時代の先進的主婦が読んでいた月刊誌というくらいの認識しか持っておらず、それが廃刊になっているどころか、今やウェブの世界に進出していたという情報も新鮮でした。
そのコラボ企画が「猫好き必見!話題沸騰!バーチャル美術館「ニャーンズ・コレクション」開幕!」というのですから、これは訪問せずにはいられません。
紹介文です。
題して「カルチュラルジャパン×婦人画報 presents バーチャル極私的美術館」。アートを愛する目利きの皆さまにキュレーションをお願いし、カルチュラルジャパンに"セルフミュージアム"を作成。作品解説を婦人画報デジタルのページに掲載します。
"セルフミュージアム"は、カルチュラルジャパンで自分が選んだ作品を3D空間に配置、鑑賞できる機能。通常は、個人が自分のブラウザで閲覧できるのみですが、特別に婦人画報メイドのセルフミュージアムをカルチュラルジャパンに公開していただけることに。現実空間では実現が難しい、世界中に散らばる珠玉の作品を、ひとつの美術館として楽しんでいただこう、という趣向です。
第1回のキュレーターは、日本美術に造詣が深く、独特のアンテナで見つけた作品を魅力的な文章で幅広い世代に紹介し続けている、デコレーターの猪本典子さん。猪本さんのバーチャル展示のテーマは? どんな作品が並ぶのか? カルチュラルジャパンで猪本さんのセルフミュージアムを見ながら、婦人画報デジタルで図録的な作品解説を読むことができるという、まったく新しいバーチャルミュージアム体験の提案です。予約不要、出入りは自由です。では、こちらから猪本美術館へ、お入りください。
というわけで、こちらから実際に入っていただければよいのですが、それだけでは申し訳ないのでそこで紹介されていた日本文化の中で描写された猫たちを何点かご紹介します。
ガマガエル(ヒキガエル)に興味を示してちょっかいを出そうとしている猫が描かれています。大正時代の大出東皐(おおいで とうこう)という人の版画のようです。猫の行動がとても良くとらえられていると思います。
こちらはトノサマガエルのようなカエルをとらえたところを描いた明治時代の作品です。猫の様子もカエルの様子もとても写実的だと思います。
猫は実際に食べるかどうかはさておき、小さな動物には非常に興味をひかれるようで、家猫は家の中にいる金魚がとても気になるようです。
水盤の中で飼われている金魚が気になってついつい手を入れてしまった猫の版画です。
こちらも同様に金魚が気になる猫ですが、こちらはガラスの金魚鉢に猫よけの網がかけられているのを悔しそうにしている猫の様子がかわいいと思います。
カエルや金魚以外でも飛んだり動いたりするものがいたら、とりあえず気にするのが猫です。こちらは昼寝をしながらもついついチョウチョに目が行ってしまう猫です。
家の中ではクモが這っていたりするとついつい追いかけてしまいます。時には食べてしまうこともありますね(笑)。
小動物だけではなく、ちらちら動く火も気になるようで、こちらの猫は提灯の中のろうそくの火に襲いかかったのかもしれません。このあと、提灯が燃え上がって大事件になったかもしれないことを予感もさせるドキドキの瞬間をとらえた迫真の浮世絵版画です。
とこんな絵が次々とバーチャル美術館で紹介されています。
昨今は世界中の美術館をバーチャルに訪問できるようになってきましたが、自分ひとりで回って歩くのは限界がありますが、こんなふうにキュレーターの方が紹介しながら我々を連れ回ってくれるととてもありがたいですし、楽しいですね。
「婦人画報」さんの企画に大感謝しながら楽しませていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
追伸:
今朝の我が家の積雪はこのくらいでした。
by STOCHINAI
| 2021-01-17 22:47
| コンピューター・ネット
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