5号館を出て

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今日はプラス(ついでにアメリカ捕鯨船の航海日誌など)

 昨日はギリギリ真冬日を脱することができなかったのですが、今日はあっさりと4.4℃まであがりました。雪もとけます。

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 曇っている方が暖かいのです。

 なかなか日の出の瞬間を見ることができませんが、今朝の7時45分には太陽がかなり高いところまで登っていました。

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 暖かい以外特に変わったことは何もない月曜日ですが、ネットではおもしろいエッセイが配信されていました。

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 捕鯨船の母船と実際にクジラと闘う小さなボートとたくさんのクジラが描かれています。クジラがハート型の潮を吹いているところがなんだかとてもかわいく描かれているのは捕鯨漁師たちのクジラに対する愛なのでしょうか。

 当時、クジラ漁の中心地だったのはマサチューセッツ州の沖にあるナンタケット島です。

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 ナンタケット島と言われてもピンとこないかもしれませんが、あの「白鯨」の舞台となったところと言えば、多くの日本人なら思い当たるフシがあるところだと思います。

 「白鯨」はアメリカが世界一の捕鯨国だった19世紀(日本では江戸時代)の捕鯨船を舞台にした小説でした(私はほとんど内容は忘れてしまっています)。

 当時、アメリカではクジラをとりまくって、石油が主力になる前に燃料や潤滑油の材料として大儲けする漁師がたくさんいました。世界中の海に出かけていって、日本にまでやってきて寄港地として開港を要求したペリーの黒船も捕鯨が目的だったと伝え聞きます。

 このナンタケット島の歴史がアメリカ捕鯨の歴史でもあるようです。

 そこをめぐる捕鯨船の航海日誌の中に描かれた絵がなかなか味があります。

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 これは捕獲したクジラの戦績でしょうか。ほとんどが同じ種のクジラのようですが、たまに違うものが捕れたりもしているようです。

 こちらは恋するクジラなのでしょうか。

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 クジラを捕る時には大変かもしれませんが、クジラに出会うまでは意外と暇を持て余していたのかもしれません。なんとなくほのぼのとしたものも感じられます。

 のんびりと自分の船を描いたりしていたのでしょうか。

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 クジラがいないとほんとうにのんびりだったのかもしれません。

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 こんな帆船で大西洋ばかりでなく、太平洋も乗り越えて捕鯨をしていたということを考えると当時の遠洋捕鯨はすごい冒険の連続だったにちがいありません。

 「白鯨」の物語もできるでしょうし、はるか日本にまできて開港を要求するなどという国際的な行動にも驚かされます。

 航海日誌の公式ページには上のようなそこそこ気合を入れた絵を描いていますが、こちらは表紙の裏ページに描かれた落書きのような絵です。クジラや船や旗がスケッチのような、下絵のようなゆるいメモとして描かれているみたいです。落書きだとその意味や目的なども特に注釈されていないでしょうが、後世の我々から見るとなんとも興味深い当時の捕鯨船の生活が垣間見えるような気がします。

 こちらは想像図というか漫画というか、そういうレベルのものだと思いますが、「ナンタケットのソリ遊びはクジラの尾に乗ってやるんだぜ~」みたいな粋がった絵です。

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 こんな絵が繰り返し描かれているのは、ナンタケットのクジラ漁師の心意気みたいなものなのかもしれません。

 命がけでクジラを捕る漁師さんというものは19世紀のアメリカ人でも、20世紀の日本人でも同じような心情を持っていたのかもしれないと思ったりして、なんだか楽しく思えたものです。








by STOCHINAI | 2021-01-25 22:15 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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