2021年 03月 04日
真冬日を抜けて
といっても、真冬日だったのは昨日と一昨日だけで、その前の2日間は最高気温がプラスでした。というわけで、今朝もかなり寒かったのですが天気は良く、午前10時ころから気温がプラスになってきました。










タツノオトシゴ 





まずは朝日にあたるエアプランツ(チランジア)から一日が始まりました。

お隣の屋根からは降り積もった雪がドカドカと落ち続けています。

もう少しすると、屋根の雪と落ちた雪がつながるという、北国ではよくある光景になりそうでした。
日が当たると気温がマイナスの時間帯でも氷はとけます。

家の中のひだまりではネコもとけています。

最高気温は5℃か6℃と予報されていたのですが、実際には3.8℃までしか上がりませんでした。おまけに南東から南南東の風が強く、外に出ていると体感温度はマイナスにまで感じられるので、今日は外での活動をあきらめて家にこもっていました。
それで、数日前にFacebookで見つけた年代物の本を眺めておりました。

ネット上で完全公開されている本です。
要するに、海水アクアリウムの作り方です。そこに入れる動植物の採集方法から飼育方法まで丁寧に解説されています。出版は1889年。すべてパブリックドメインで公開されています。
こちらが中表紙です。

中には魅力的な動物のスケッチもたくさん出てきます。
イソギンチャク

ウミウシ

カニ

ヤドカリ


クモヒトデ

これは当時の生物学に興味を持つ小中学生から大人までを魅了したに違いないと思います。
この本の中に姉妹版の案内が出ていました。
調べてみるとそちらもパブリックドメインで公開されており、簡単にアクセスができました。
さすがに姉妹版らしく、ほとんど同じ題名でした。出版は上の本の翌年の1890年。

内容は似たりよったりなのですが、さすがに淡水の動物相は海水に比べるとかなり地味ですね。
それでも海では見られない両生類がフィーチャーされています。カエルの発生。

イモリの発生

そして、こちらも海にはいない昆虫のガムシの発生

趣味と学問の境界領域がアカデミアというよりは市民によってサポートされていた時代なのでしょうね。
その頃生まれていたら、まちがいなく私も参入していたに違いない世界だと胸が熱くなりました。
現在の学問としての生物学の誕生の瞬間に立ち会っているような感慨も得られます。
こんな稀少本にあっさりとアクセスできることに感謝以外ありません。
by STOCHINAI
| 2021-03-04 21:06
| 札幌・北海道
|
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