5号館を出て

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モンクの荒城の月と「ラ・ラ・ランド」

 昨日、ビリー・ハーパーの「ソーラン節」を取り上げたものに反応があったので、ほかにも似たようなものはないかと調べてみたら、ありました。

 セロニアス・モンクが演奏する「荒城の月」です。

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 1967年発売のこのジャズのレコードの中心となる曲としてとりあげられているのが日本人なら誰でも知っている義務教育で習う滝廉太郎の「荒城の月」です。

 幸いなことにこれもYouTubeで公開されていますので、今日はこれをBGMとして聞いてください。



 今はCDになっているのですが、レコードの内容情報はこちらです。4番目に録音されている16分43秒の「Japanese Folk Song (Kojo No Tsuki)」がまさしく我々日本人に馴染みの深い「荒城の月」そのものです。

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 バリバリのモダンジャズとして演奏されていますが、日本人ならばこれが紛れもない「荒城の月」だと誰でもがわかることと思います。

 私もこのレコードは聞いたことがあったのですが、今回いろいろしらべていてたどり着いた経緯がおもしろく、日本では2017年に公開された「ラ・ラ・ランド」の中に出ていた、というところからでした。

 この映画は私も見たのですが、そのなかにモンクの演奏が出てきたという記憶はほとんどありませんでした。ネット情報によればジャズ・ピアニストとしての成功を目指す主人公が、レコードをかけながら演奏をコピーしようとしているときに使われていたということなので、今はたまたまNetflixにアクセスできる状況にあるので早送りしながらみてみると、たしかにありました。

 そして、非常に短いシーンで使われただけのレコード演奏なのですが、エンドロールのクレジットでしっかりと紹介されているのも確認できました。

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 映画のエンドロールというのは無駄に長いものですが、あそこに延々と出てくる人の名前に、その映画を作ることに関わった無数の人々の努力が感じられて私はじっくり見るのがすきです。また、このように音楽を中心とする著作権を尊重する姿勢にも賛同できるものです。

 というわけで、今日はセロニアス・モンクの「荒城の月」でお付き合いください。

 さて、このところ天候不安定な毎日ですが、天気予報の最高気温が予報ほどには上がらない日々が続いて、気になっています。今日は予想最高気温は0℃だったのですが、久方ぶりに高い方に裏切ってプラスの1℃まで上がりました。

 たったプラスの1℃ですが、太陽が出ずっぱりだったこともあって、この気温としては意外なほど雪がとけたようです。そして明日からは1週間ずっと最高気温がプラスの日が続くと予想されていますので、雪どけが一気に進むことでしょう。いよいよ札幌にも雪のない春がやってきそうです。

 そんな週の始まりでしたが今日の朝はかなり不穏な天候で雪も降っていました。

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 それでも、太陽が顔を出すと、一羽、三羽、そしてたくさんとスズメが集まってきてにぎやかになってきました。

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 家の中でもコチョウランの2番目の花が咲きました。

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 グズマニアは新しい芽が伸びはじめてきたので、そろそろ花も終わりそうです。

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 外も内も春を止められなくなってきています。









by STOCHINAI | 2021-03-07 22:21 | 趣味 | Comments(0)

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